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テーマ:たわごと(26875)
カテゴリ:我家の出来事
この記事内容、そのままです。 メークではなくきれいに見せる術を学べ 14歳の時です。モールで偶然出会ったメーキャップ・アーティストに、強烈なインパクトを受けました。彼女に生まれて始めてメークをしてもらったのですが、化粧でこんなに変わるんだって感激して。 それから毎週のように彼女の店に通って、メークのやり方を教えてもらいました。 高校に入ってすぐに、写真館でのメークのアルバイトを始めました。ファンデーションの色もわからない状態でしたが、他のアーティストを見聞きしながら、テクニックを学び、時間があればメークの本を読んで、家でもずっとメークのことばかり考えて。お客様に喜んでもらえることがうれしくて、楽しくて仕方なかったんです。 高校卒業後、コスメトロジストの国家資格を取得して、憧れのMACのアーティストに挑戦しました。でも歳も経験も足りない。セールスの経験もない。7回のインタビューをクリアして、やっとチャンスがもらえたのです。 セールスの経験はありませんでしたが、トップセールスパーソンに。でも私自身に、売っているという感覚はありませんでした。その人の話を聞いてあげメイクにかけられる時間を考えて、必要なものだけを選んであげるのです。日本人とアメリカ人では、似合う色も好みも違うし、すすめるアイテムも違う。人種に合わせて、出す製品を変えていましたね。 1年半在籍しましたが、ブランドイメージ以上に売り上げの数字が大事だという店の姿勢に限界を感じて辞めました。 その後は、リリアンというメーキャップ・アーティストのところ で、アシスタントとして働きました。彼女は13年間以上『プレイボーイ』誌のメーキャップを担当している人です。 最初の仕事では、いきなり「Yokoにメークをしてほしくない」と言われました。「Yoko、雑誌を見てごらん。メークをしていないように見えるでしょう」と。メー クではなく、女の子がきれいになる術を学べと言うのです。最初何を言われているのかわからなくて。MACではトップだったのに、"What are you doing?" って怒鳴られて。すごくショックで、しょっちゅう泣いてました。 でも、リリアンさんのお陰で、雑誌やカレンダーの撮影等、貴重な体験を積むことができました。 MACのメークはアーティストが好きなメークですが、彼女のメークは皆に愛されるメーク。それを学べたのはすごく良かった。私のメークの仕方も変わりました。 皆そっくりメークの日本人に枠から出る方法を教えたい、今度開くメーキャップの学校 は、プロ養成所ではなく、自分自身を磨くためのクラスです。せっかく化粧品を買っても、家に帰ったら使い方を忘れてしまう。そうやって山のように増えてしまった化粧品の中で、本当に必要な物を選び、使い方をレクチャーします。 今月23日には、「35歳からのメイクアップセミナー」も開きます。 日本人は、色を恐がる傾向があります。皆そっくりで、枠にはまった様なメーク。そんな日本人を枠から出してあげたいですね。私も半分日本人ですから、アメリカ人の顔立ちに映えるメークを見て きれいだなと思いますよ。でも、自分はそうなれない、とは思いません。どうやったら合うかを考えます。できないと思い込んでいる人に、自信や感動を与える学校にしたいですね。 14歳でメーキャップ・アーティストを志して以来、ずっと情熱を持ち続けていることが、自分の誇りです。経験を積むにはタイミングも重要ですが、親が信じてくれて、家族でサポートしてくれることが1番大きいですね。 この仕事をやっていて良かったと思うのは、人から感謝された時です。先日、ボディービルダーのショーメークを頼まれたのですが、ギャラも安いし、遠いし、最初は乗り気ではなかったんです。 でも、彼女はすごく喜んでくれて。部屋から飛び出して「私のメークを見て!」と叫んで、ピョンピョン飛び跳ねて。私が14才の時に受けた感動と同じ気持ちを、彼女に与えられたことが、すごくうれしかったですね。 今は学校のことでいっぱいですが、いずれは日本にも学校を開きたいし、自分のメーキャップブランドも作りたいし、10年後に買いたい物も決まっています(笑)。何でも、できないと決め付けるのではなく、その目標に到達するにはどうしたら良いかを考えるようにしています。 14 歳でメーキャップ・アーティストを志し、19 歳で大手コスメメーカー・MAC のトップメーキャップ・アーティストになったYoko さん。スーパーモデルのメークも担当し た彼女が、次に選んだ道は、女性をきれいにするメーキャップ法を教える学校を開くこと。「メークの持つパワーを1人でも多くの女性に伝えたい」と強い情熱を燃やしている。 陽子 F.セニサック 1985 年、ロサンゼルス生まれ。アメリカ人の父と日本人の母を持つ。小 学校4年生までロサンゼルス国際学園で学び、その後現地校へ。高校卒 業後、美容学校に入学し、コスメとロジストの資格を取得。MAC のトッ プアーティストとして活躍後、フリーランスとして、『プレイボーイ』誌 やMTV のメーキャップに携わる。今年7月に念願のスクールを開校予 定。www.makeupbyyoko.com(英語)、www.bybcosme.com(日本語) 恩師から学んだ「皆に愛されるメーク」で自信や感動を与える学校にしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.20 16:26:13
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