この方の本は何冊か読んでます。
新書版が多いですねー。
意気消沈とか、胃が痛いとか、動悸がするとか、
肩がこわばるとか、
目の端がぴくぴくするとか。
そんな時に読むと、なんだかほぐれる。
落ち着く。
胸と胃の間の、ごろごろ気持ち悪いものが小さくなるような
気がします。
針の筵の一歩手前のような場所で間違ったり
荒々しい言葉を投げつけられたり
あてこすりや、
「忖度しろ」「空気読め」と強制されたりした時
この方の本に何度も書いてあった
「敗北の99%は自滅である」
という言葉を頭に浮かべることができるほど、
頭の中にちょっとスキマができるようになりました。
最近は、
私にとって「良い居場所」がありません。
いえ、「無い」と思っているだけで、
その場所の悪い所しか目につかないだけなのかもしれません。
「あーあ」と小雨の降る晩、
仕事からのかえり道、
スーパーでちょっとの野菜や魚を買った帰り、
傘と、鞄と、エコバッグをぶら下げて
雲が青いわたあめみたいな感じでかかっている夜空を見上げて
思い出したのは
「悪いことばかりが起こっているのだとしたら、
そんな時こそ楽しさを求めながら生きるべきであろう」
(『わが遺言』「前半人生が幸せな人」と「後半人生が幸せな人」、
どちらがハッピーか?)
当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、
なかなかできませんよ。
そんな時は
自分の身の上を憐れむことで精一杯になりますから。
そして「良くない考え」のスパイラルに落ち込んじゃいます。
心が詰んでるときに
この言葉を思い出せてよかったな。
そんな風に思わせてくれます。
1項目1~4ページくらいで読みやすいし。
わが遺言 勝負の鬼が辿りついた50の境地 (ポプラ新書) [ 桜井章一 ]
桜井章一さん:私は麻雀漫画で知りました。
伝説の「雀鬼」と呼ばれている、裏プロをやっていらした方だそうでうす。
現在は雀荘「牌の音」で若い人たちを率いて「雀鬼会」という道場を主宰
していらっしゃるとのこと。