『後悔しない生き方』堀江貴文著 セブン&アイ出版
ツイートすれば炎上し、何かとゲスいとか言われている人。こんな人が背中を押してくれる本書いてたとは思わなんだ。表紙めくったところのカバーのプロフィール写真がいたずらっこ子の男の子みたいで可愛くて、ペラペラっとめくったら「時間が足りないと感じるならまずたっぷりと寝る」とあった。この言葉に惚れました。その時私はとても忙しかった。朝起きて食事の支度して仕事行って、晩御飯つくって夕飯の後ちょっとしたお手伝い仕事をしていて寝るのは深夜。それより遅いことがあった。理由もちゃんと書いてあるよ。「なぜ、忙しいのにそんなに眠るのかそれは、起きている時間の集中力をあげるためである」(第2章 時間とお金の戦略 P48)こんなのもある。「平気で電話をかけてくる人間とは絶対に仕事をしてはいけない」(第3章 情報で勝つ仕事術 P102)今でもできないよね。これ。私の職場は人数の割りに電話が少なくて、それはメールのやりとりが伝達手段の中心になって行ってるからって分かるんだけど、仕事相手のコミュニケーションツールの導入状況とかで変わって来ると思うけど、遅れてる人や会社とは、仕事しないのかな?理由も明確。「せっかく非同期通信が登場して隙間時間を活用できるようになったのにいまだに前時代のツールで人の邪魔をしてくる人間とは僕は絶対に仕事をしない。」2年も前に「非同期通信」って言う言葉、あったんだ。この本が出版されたのは2018年。コロナ禍前だ。この人は、コロナ前から、まるで予言でもしているようにコロナ以降に推奨されてきた仕事の仕方を実践していたみたい。既にこの人はコロナ禍2年前から、こんなに進んでたんだなあと思うとともに、こんな考えになるんだなって思った。確かに、この「非同期通信」が可能になったんだから、否応なしに堀江さんの思考回路の一部は、取り入れなきゃならない状況もあるのかも。堀江さんは徹底してる。「僕は辞表を出すときですらメールでいい思っている。どうせ辞める人間に、社長が貴重な時間を与えることなどできるわけがない。さっさと辞めればいいのだ」(P103)辞めて惜しい人などいない、という事なのかな。遺留が上手くいく事もないと割り切ってるか。実際、退職したいって言われた後の遺留成功率は1割にも満たないそうです。(→求人広告代理店事業ONE「優秀な社員が辞める兆候とは?」)堀江さんは、会議もLINEのグループトークで済ませ、全く不都合を感じなく、むしろ余計な感情論や情報がはいらないとのこと。この人ならZOOMよりLINEなのかな。ああそうだな、と気づかされた名言が「本当の国境は 僕たちの頭の中にある」ということ。(第4章「グローバルな時代を生き抜く」p124)「想像してほしい。たとえば 明日から日本でインターネットが禁止されたとする。…代わりに国が『あなたの暮らしを豊かにします』と約束したとしてもあなたはそんな約束を信用できるだろうか。インターネットがもたらした本当の衝撃、それは国家がなくなることだ」(p123)確かにねえ。ネット禁止して豊かにしますって言われても、そりゃあ戦中の大本営発表だ。信用しないわね。ネットがあれば国が無くても生きていける、とまで言い切りますが、ネットは電気が無ければ動かないし、電気の管理は電力会社だけど最終的には国か?という疑問も生じますが、ネットの普及でいままでコミュニケーションできなかった人とのそれが可能になったし、得る事の出来なかった情報も得られるようになった。そんな時代に、まず動け、と堀江さんは言う。こんな言葉もありますよ。「仕事になるかは 未来にならないとわからない。本当にやりたいことを貫こう」(第5章 「いま」を考えるマインド p140)それはこの本全体のテーマでして、第1章から「大切なのは まず動くことだ。必要な知識やスキルを得てから動こうとするのではなく、まず動くこと。…まず動けば、次にどう動けばいいのか見えてくる。失敗したら、それも貴重な学びだ。」(第1章 一歩踏み出す力 p31)そして時間を大切にすること。後悔しない人生を生きたいなら時間をいかに「自分の時間」にしていくかにこだわろうとも書いてます。いつも辛辣で、歯に衣着せぬ言葉を発信し、時には罵倒じゃないかと思うようなキツい言葉を繰り出す堀江氏。その明快さそのままに、ほんとにあの人が書いたの?と私の今までのイメージを打ち破ってくれるくらい真面目なメッセージと人を鼓舞する力のこもった本じゃないかなと思いました。【中古】 後悔しない生き方 カリスマの言葉シリーズ/堀江貴文(著者) 【中古】afb新品Amazonにあるらしい。残り1冊とか書いてあったが。→『後悔しない生き方』堀江貴文