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2020年06月13日
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カテゴリ:読んだ本

この本映画にしてくれないかな。
ジム・ハットン氏はクイーンのフロントマン(と最近は呼ぶんですね)
フレディ・マーキュリーの晩年約7年間を
ガーデン・ロッジのお屋敷で共に過ごした人。
この本が出た時、迷って迷って、結局読まなかった。
ジム・ハットンなる人物がどんな人か分からなかったし、
売名行為で暴露本を書いたのかも知れないって思うと、
なんだかフレディのプライベートを覗き見するみたいで
嫌だったのだ。
友人が読んでみたいから持ってるなら貸して、と言って来て
それじゃ読んでみようと思って購入した。

ジム・ハットン氏は
1949年(ロジャー・テイラーと同い年なんだね)アイルランド生まれ。
父親は建築関係の仕事に就いていたそう。
彼自身はイギリスのサヴォイホテルに入っている床屋の理髪師。
後に床屋の経営者が代わり店側と考えが合わなくなって退職、
フレディ邸の庭師となる。
HIV感染陽性。
2010年、肺がんにより死去。

フレディが「ハズバンド」と呼んでいたにも関わらず、
彼をフレディ邸の「庭師」としか扱わなかった人は多かったらしい。
著者の紹介欄も年譜もない、多分彼にとって唯一の著作は、
フレディの私生活の豪華さを教えてくれるとともに
(それはもう本当に、ロックスターってこんなに稼ぐの?
っていうくらい。よく破産しないなあと)
彼自身の誠実さ、正直さ、抑制のきいた、つつましい性格を
教えてくれる。
そしてとても優しい人だ。
フレディはHIV感染していると分かったあと、
ジム・ハットンはフレディが検査を進めてもなかなか受けようとしない。

「僕がHIV陽性、あるいは既にエイズになっていたら、フレディはきっと罪の意識を
感じてしまうだろう。彼から感染したことはまずまちがいないのだから。検査の結果
が陰性で、僕にエイズの可能性がないとしても、それはそれでフレディに悪そうな気
がした
。まるで、”ざまあみろ、僕は大丈夫だ!”と言うようなものじゃないか。今一
番大切なことはフレディの体に気を付けて、
彼が健康でいられるようにすること、そ
れだけだった。」(太字小烏丸)

決して出過ぎず、フレディとの関係を家族に知られることさえ嫌がった。
(当時のゲイに対する差別や偏見と言ったら、今の比じゃなかったと思う。
今でもヒドいけど)
彼は毎日、朝から庭仕事に精を出し、フレディは目が覚めると2階の窓から
「おーい」
と彼に声をかけたと言う。
のどかで、幸せに満ちた光景だ。

フレディが日に日に衰え、体の自由が利かなくなっていくのを、
彼はどんな思いで見つめただろう。
最後まで彼を気遣い、元気づけようとし、言う事を聞いてやり、
最後に発した言葉を聞いた。

その後彼は、7年も住み、晩年フレディの世話をし、
最期をみとったにも関わらず、
思い出深いガーデンロッジを追い出されるような形で出ていく。
フレディはジムに多くのお金を残したけれど
屋敷をメアリー・オースティンに残し、
メアリーはフレディの愛した猫一匹、飾られた写真1枚、
屋敷から持ち出すことを許さなかったらしい。

夜、屋敷の外から猫を呼び、遊んでやるジムの気持ちを考えると
とても残酷な気がするけれど、
2人の間にそこまでの亀裂ができるまでの経緯は描かれていない。
フレディを喪ってからの約20年、彼は一体どんな気持ちで
過ごしたんだろう。
本が最初に刊行されたのは1994年、書いているのは1992年か
翌年くらいまで?
フレディの追悼コンサートについての記述はあるけれど、
”Innuendo”がクイーン最後のアルバムと書いています。

(実際には1995年、QUEENは”Made In Heaven”発表)

フレディの思わせぶり、猫好き、豪勢な生活、病による衰え、死去とともに
彼に愛された男の、たった7年間の波乱万丈の生活と愛情、寂しさも見えてくる
良い本でした。
ロジャーって顔だけじゃなく男前ハート


QUEEN クイーン (結成50周年記念 ) - フレディ・マーキュリーと私 新装版 / 雑誌・書籍






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最終更新日  2020年06月13日 23時14分05秒
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