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すぐ前の海に、通称「ガラサー(からす)山」と呼ばれている小島がありますの。岩の上に木が生え、まるで「角」を生やしたねずみが、寝そべっているような姿をしています。
私達が子供の頃は、この小島はカラスのねぐらでした。夕方ともなるとどこからかカラス達が集まってきて、ギャアギャアとうるさいほどでしたの。多分それで「カラス山」つまり「ガラサー山」と呼ばれたのかもしれませんが、正確には「精川(せがわ)島」といいます。 海中に独立してあるため、昔は「チーミ獄」と呼ばれ、霊山として崇められていたそうですが、夜になると鳥という鳥のねぐらになり、鳥たちの宿い所となっていたようです。 その中に、久しくこの小島に住んでいる「カラス」と「サギ」と「ハヤブサ」がいて、この3羽の鳥がある月夜の晩、海を眺めながら世相の衰退を嘆き、論争をはじめるという有名な古文書「久米島三鳥論」というのがあります。 時の政治を風刺し、ユーモラスな表現で現状と対策を論じるという内容ですが、「ガラサー山」というのはこれに由来する名前かも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月02日 03時32分30秒
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