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テーマ:政治について(20230)
カテゴリ:アメリカ大統領選
先週金曜日に行われた第二回大統領候補討論会(Presidential Debate)を三日遅れで昨日の夜やっと見た。
今回は前回とガラッと変わって、ブッシュがちゃんとしゃべってる!!! 言葉が浮かばなくて数秒カメラの前で固まってしまうこともなかった。 しかも今回はブッシュかなり攻撃的。 ケリーの攻撃が図星だったのか、それともお抱えの選挙参謀から 「もっと攻撃的に強い姿勢を国民に見せて」と言われたのか ケリーがしゃべり終わるや否やまだ司会者が振る前に立ち上がってしゃべり出し、 しかもちょっと感情的になっているとさえ思われるくらい怒ってた。(特に前半) 一度なんか司会者の司会進行を無視してしゃべりだし、 そのまま司会者の制止も無視してしゃべり続けた。 何か「ルールを守らない」「冷静さに欠ける」「理性的ではない」(あー苦手、こういう人)っていう風に俺には映っちゃったんだけど、アメリカ人的には「熱い」「力強い」「ちゃんと自己主張する」っていうように映って案外好印象なのかもね。 しかし、ブッシュもケリーも質問にちゃんと答えてない。 今回は一般市民から選ばれた会場の人たちが指名されて両候補に質問するっていう形式だったんだけど、 (タウンミーティング形式と呼ばれる) 両方とも、質問にはほんのちょっとしか答えないで(もしくはちょっと質問から外れる答えではぐらかして) いつのまにかうまいこと相手候補の攻撃に話を持っていくんだよね。 ま、これがアメリカ流(っていうか、エール大学流なのかもしれないけど)ディベート術なのかなーと思いながら見てた。 でもたまにすごく強引に話を持っていく時もあって、なんだかずるいなあと感じちゃう。 ま、制限時間内でいかに相手の悪口をいうかって争いだから仕方ないけどさあ、 でも本来なら相手の悪口じゃなくて自分のプランっていうか主張をして国民の支持を集めるべきだよねえ、理想を言うならば。 (ブッシュはケリーを現実味の無い理想主義者と言って批判してるけど、 現実にばっか妥協してては世の中の悪いところは何一つ良くなっていかないんだよ。 理想に少しでも近づけようと頑張るから世の中は良くなっていくんだし。) さて、今回は前回と違って客席も近く、自分の席にずっといなきゃいけないこともなかったので 両候補とも歩き回って会場の人たちに直接語りかける感じで話すことができたせいか二人ともよくしゃべった。 良い討論会だったし、互角の出来だったと思う。 ま、前回ブッシュがへろへろだったので、今回はよく頑張ったねえーということで 何かブッシュの方が有利な印象を持ってしまいがちだけど、 もしかしてこれもブッシュ陣営では計算済みだったとしたら、恐ろしいね。 しかし、ブッシュの背中に長方形のふくらみがあり、小型の無線機を背中に仕込んで、 選挙参謀からケリーに対する反撃方法の指示が密かにブッシュに送られていたんではないかっていう噂も早速出てるねえ。でも、耳の穴に入れて外からは見えないような超小型の無線機とかならホント、使ってもわかんないよなあと思う。 ブッシュが前回と比べて急に饒舌になったのも怪しいと言えば怪しい。 対するケリー候補もメモの持ち込み禁止なのに上着のポケットに手を突っ込んだところを あれはメモを取り出していたんじゃないかって疑惑が取りざたされてるみたいだけど。 大統領選挙があと三週間後に迫ってきて、醜い争いになってきた。 だからアメリカ国民は大統領選挙に関心があり、楽しむのかな。 Jerry SpringerとかMauryみたいな感じで。 そう、アメリカでは政治でさえもエンターテインメントだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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