[アメリカ大統領選]の記事一覧 | とみぃのパープルニューヨーク。

倖田バッシングとオバマ大躍進の共通点は？

■倖田來未バッシングって、■結局世の中には、倖田來未のことを「なんであの娘があんなに人気あるのかわからん」と思ってた隠れアンチ倖田來未が結構たくさんいたのねっていう話じゃないの？確かに歌は上手い。でも、「おおぉぉ～」ってものすごく感心するほどじゃない。（私は初めて聞いたとき、安室奈美恵のバッタもんのようだなと感じたよ。）そして、顔も悪くは無いが芸能人としてはかわいい部類ではないだろう。エロかっこいいとか言われていたようだけれど、下品な感じは否めなかったよね。曲も何だか平均点ちょっと上くらいの、悪くは無いけどパンチもいまひとつ無いっていう、倖田來未ファン以外も取り込むほどのものでもない。（もうここ何年もエイベックスの出す曲ってそうだよね。作家の育成システムがうまく機能しなくなったのかな。）私は倖田來未の人気が急上昇している時にはアメリカにいたのでよく知らないから、彼女の人気ぶりをとやかく言う筋合いはないんだけれど、日本に帰ってきて彼女のPVを見たときに、正直「何でこの娘、こんなに売れてんの？」と思った。まあ、ちょうど安室奈美恵が沈んでる間に浜崎あゆみが出てきたように、今度は浜崎あゆみが失速した隙間に倖田來未が入り込んできたんだろうなって思った。ま、でも歌手や曲の好き嫌いなんて超個人的なもので、他人がとやかく言う筋合いのものではないけどね。個人的には別にあそこまで大げさにバッシングするほどのことじゃないんじゃないのって気がするんだけどね。世の中の行き場の無い閉塞感が悪い方向に噴出しちゃった感じだね。■オバマ人気はこわいよ■アメリカ大統領選の民主党候補バラク・オバマがすごい破竹の勢いだけど、これも隠れアンチ・ヒラリーがみんな堂々とそれを主張できる雰囲気になってきたからじゃないの？ヒラリー･クリントンのことは何だかいけ好かない。けど、特に失言したり目だった攻撃材料も無いから表だって悪口が言えないって人が、ヒラリーの悪口を言う代わりにオバマを熱狂的に支持してるような。。。違うかな？あと、テレビのニュースでも出てたけど、「ゆかりたん萌え～」じゃないけど、「オバマ萌え～」みたいなアイドル的な人気もかなりありそう。■そう、そこなんだよ■だって、オバマ、はっきり言ってルックスはいいでしょ。だって、お母さん、白人だもの。（しかも白人の中でもGood-Lookin'が多いことで有名なスウェーデン系。）言ってみればハーフ。これってずるいよね。純日本人のグラビア・アイドルが「リア・ディゾンはずるい、勝てない」って言ってる様なもんだよ。一昔前にコギャルたちが「梅宮アンナみたいになりたい」って言ってたけど、それは無理な話だってなもんでしょ。初の黒人大統領誕生かとか言ってるけど、純粋な黒人じゃないじゃん、ハーフだもの。もし、彼が純粋な黒人だったら、ここまで支持を伸ばせただろうか？カリスマ性ってぶっちゃけルックスがものすごく重要でしょ？あの長い手の指も、おば様方お嬢様方の目にはきっとすごくセクシーに映っているに違いない。日系とか中国系みたいに、「黒人系大統領」といってくれよ。なに？これってただのやっかみ？（笑）■もうひとつあるんだけど■私が何だかオバマを支持する気になれないのにはもうひとつ理由があって、彼が大統領に立候補するのって時期尚早なんじゃないかと。経験が足りないのは明らかなのになぜ、彼は立候補したんだろうって。もしかしたら、彼はものすごく地位や名誉に対する欲が強い人なんじゃないかと勘ぐったりして。。。まあ、政治家なんて所詮みんな地位や名誉や権力が大好きな人たちだろうし、そうじゃないと長いこと勤まらないんだろうけど、でもそれがあまりに強すぎると良い結果を生み出さないのは火を見るより明らかで。彼が出てきた過程が日本にいてよくわからない分、ちょっと怖い気がするんだよね。

アメリカ大統領選　悪い予感が・・・・

なぜだろう、、、。何だかすごく悪い予感がする、、、。アメリカ大統領選もしオバマが勝ったら、、、。次々と手のひらを返すようにオバマ支持を表明する有力政治家たちや民衆の様子を離れたところから見ていると、何か危ういものを感じるのだ。

ブッシュは神を見たのか！？

エピファニー(epiphany)という英語を知っていますか？ネット辞書を引くと・A revelatory manifestation of a divine being.・A sudden manifestation of the essence or meaning of something.・A comprehension or perception of reality by means of a sudden intuitive realization.と出ている。どうやらある日突然、物事の本質や意味がわかる、ひらめくことや「神の啓示」といったような神秘的体験を意味するようだ。ネットで読んだニュースによると、ブッシュ大統領は実は今までに二度、このエピファニーを体験しているらしい。一度はアルコール中毒を克服するために40代で飲酒を絶った時、そしてもう一度は2001年の同時多発テロ事件の時らしい。なに？神の啓示により、イラク戦争は始められたのか？オサマ・ビン・ラーディンがつかまらないまま、大量破壊兵器があると嘘をついてまで始めた末、ドロ沼化してしまったこの戦争は、神がそうしなさいと言ったというのか？あ～あ。アル中から立ち直ったのは偉いと思うよ。でも、最初に神の啓示を受けたとき、ブッシュはアル中真っ最中だったわけで、それってあんたの頭がやっぱりおかしかったんじゃないの？アル中で幻覚を見たんじゃないの？って言いたくもなるよね。911の時にも神の啓示があったなんて、ちょっと都合よすぎないか？だったら今のイラク情勢をどうしたらいいのかも神がまた都合よく出てきて教えてくれないのかな？その「神」は北朝鮮については何も言っていなかったのかな？（笑）あ～あ。こういうのっていつもキリスト教徒だよね。マリア様が洞窟に現れたとか、サンドイッチに現れたとかそういうの。それって心霊写真と同じじゃない？そういえば、マリア像ってよく血の涙を流したりするけど、それって髪の毛が伸びるお菊人形と同じじゃない？誰かの呪い、怨念か。くわばらくわばら。（笑）多分、キリスト教に根本的に内在する異常なまでの「奇跡」「ミラクル」信仰が幻覚を助長するんだな、きっと。ブッシュもアル中で脳細胞がかなりやられてしまっているに違いない。Simple Lifeでのニコール・リッチーの言動がおかしいのと同じだ。（ニコール・リッチーはコカインだかヘロインだかの中毒で当時更生施設で更生中で、仮出所中にSimple Lifeの撮影は行われた。）ブッシュの言動がおかしいのもこれで納得でしょ？でもブッシュよりもローラ・ブッシュの方がこわいぞ。目がイっちゃってる。あれはヤバい目だ。絶対目を合わせてはいけない。瞳孔が開いてるし。きっとこいつも神を見たりしている（と思い込んでいる）に違いない。こいつは何だろう？マイケル・ジャクソンと同じで「神のジュース」でも飲んでいるのかな？（笑）

憑いてる霊！乗ってる霊！～取り憑かれてるなこいつら～（タイトル変更）

ああぁぁ、ブッシュのサルが勝った。もうすっかり脱力だよ。今、CNNでブッシュが勝利の演説をしてる。ちょっとあまりに脱力してて、やっぱ今書けないや。またもう少ししてから後で書きます。（ここから続き）さて、気を取り直して続きを書くぞ。今回、誰に投票するかを決める上で一番重要な要素は何でしたか？っていう質問にアメリカ国民は「イラク戦争」でも「テロ対策」でも「経済問題」でも「教育問題」でも「医療福祉問題」でもなく、「道徳問題(moral value)」だと答えた人が一番多かったというアンケート結果がCNNだかNBCだかで報じられていた。ええっ？？その道徳問題ってゲイマリッジのこと？イラクであんなにたくさんの人が死に、アメリカ兵がこんなにたくさん死に、アメリカに加担した国々が次々と巻き添えを食らっているというのに、国が戦争状態で経済が落ち込み雇用も悪化してるというのに、医療保険費用が高騰しているというのに、一番重要なことがそれかよ、、、。ゲイが結婚したら人が死ぬのか？テロ攻撃よりも怖いのか？今考えなきゃいけないのはそんなことじゃないだろ！ちょっとポイントがずれすぎてるよー！先日ある面白い（けどちょっと怖い）記事を読んだ。共和党員と民主党員の脳をスキャンした結果、「潜在意識のレベルにおいて、民主党員が警戒すべきだと受け止めている物事について、共和党員は気にかけていないようだ」なるほど、つまりテロ攻撃が怖いとか言っても実はそんなに気にしてはいないんだな。アメリカの田舎に住んでる彼らは「どうせテロ攻撃があったとしてもニューヨークとかだし、俺たち関係ないもんね」とでも思ってるのかもな。しかし、中西部の田舎の人たちってモラルモラルと言う割には娘の彼氏とエッチして母娘でもめたり、姉の旦那と寝て姉妹でもめたりして趣味の悪いテレビ番組に出てくる人たちっていつもたいてい南部中西部の田舎の人たちだよな。ま、田舎には他に楽しみが無いからかもしれないけど、、、。しかし、ブッシュの再選も心配だけど、上院下院ともに共和党が優勢を占めたことがもっと心配。これで、共和党の暴走を止めることが事実上非常に難しくなったってことだ。ブッシュは何をしようがどうせ今期で最後なんだから、国民の支持を今まで以上に気にしなくて良くなる。だから好き勝手出来る。そんな狂気のブッシュ＆共和党が提出した法案も、上院下院ともに共和党多数であっさり通過してしまう、、、。あれ？これって何かアジアの東の端に位置するどこかの国と同じような、、、。今日、小泉内閣のメルマガが届いて（いまだに登録解除してない）、いつもなら読まずにゴミ箱行きなんだけど、今日はブッシュ再選について何か言ってるかなあと思って読んでみると、なーんにも書いてなかった。ま、この原稿もどうせ、数日前に（秘書が？）用意してるんだろうから、そんな旬な話題にはすぐには対応できないんだね。ダメなの。ああ、今日は中山美穂の「ツイてるね　ノッてるね」を聞きながらちょっと気分をノセて書こうと思ったんだけど、やっぱりノらなかった、、、。WAKUWAKUさせてよ！「0909させて」は本田恭章だったな。（うわっ、古っ！）

最後の審判！～ケリーでありますように～

あぁ、とうとうこの日が来てしまった。次期アメリカ大統領を決める決戦の日。もうあまりにも醜い中傷合戦にいい加減嫌気がさしてたから、それが終わるのはうれしいんだけど、でも、それと同時にアメリカ国民の底なしのアホさ加減に失望にも似た気持ちも。洗脳はやっぱり強いんだね。さて、俺はアメリカ国民じゃないから投票権は無いけど、どんなもんだろうと興味があったので投票所になってる近所のハイスクールに行ってみた。潜入写真を撮ろうと思ったんだけど、警備のおっちゃんに睨まれて、小心者の俺は敢え無く退散。ま、選挙を妨害するためにテロがおきるカモって言われてるから、いつもより更に警備が厳しくなってるし。仕方ないな。警察の車も街中いたるところで見かけたし。仕方がないので、その周辺を歩いていると、映画のロケにもよく使われるダイナーの前でテレビクルーにインタビューされてるにーちゃんを発見！俺が写真撮ってると、通りかかった黒人のねーちゃんが俺に聞いてきた。ねーちゃん：「誰？」俺：「知らない。」そう、知らないよこんなにーちゃん。もしかしたら、ちょっとは名の知れた俳優かコメディアンかもしれないけどさ。今回の選挙で万が一ブッシュが勝つようなことがあれば、2008年に行われる次の大統領選挙にはヒラリー・クリントンが立候補すると言っているそうだ。でも、今回ケリーが勝てば、2012年まで立候補しないんだって。2012年って、、、ヒラリー、いったいいくつになってるんだ？大丈夫なのか？最近ちょっとやはり顔に疲れが見られるぞ。シャロン・ストーンみたい。っていうか、シャロン・ストーンはマドンナに似てるよな。ま、マーガレット・サッチャーみたいなのもいたからいいけどさ。でもオルブライトみたいにはならないでね。しかし、今回ブッシュが勝つと、時期大統領選に現ニューヨーク州知事のジョージ・パタキが立候補しようともくろんでいるらしい。えええぇええ？？？？あんたってば、州知事なのにシュレックブルームバーグ市長よりも影薄いくせに、なんて無謀なことを！！！泣き虫のいじめられっ子みたいに、いつも泣きそうな顔でテレビのインタビューに答えてるくせに、大統領とは大きく出たもんだ。しかし、大統領に立候補するような何か素晴らしい業績あったっけな？↓これがGovernor Pataki。↓そしてこれがMayor Bloomberg。↓そしてこれがシュレック。パタキってなんだかパキスタン人みたいな名前、、、。彼が選ばれたときには「くしゃみの音みたいな名前」って言われていたらしいが。何かオウムっぽい名前でもあるな。今晩中には選挙の何らかの情勢が判明するのかな。ここ数日は落ち着かない日々が続きそうだ、、、。パタキとブルームバーグとシュレックの画像は数日したら取り外します。

酔っ払ったよ大統領候補討論会は。

昨日は三回目で最後の大統領候補討論会だった。友人の家でPresidential Debate Party（大統領候補討論会を見ながらみんなでわいわいやるというもの）をやるというので行って来た。おお、今回は両候補とも比較的ちゃんと質問に答えてるなぁ、でも司会者の質問が時々かなり意地悪って言うか個人攻撃っぽくないか？と思いながら見てたんだけど、途中から酔いが回ってきて、討論会とは関係ない話で他の人たちと盛り上がったりして、後半ちゃんと見てないや。う～ん、DVR（Digital Video Recorder。日本で言うところのハードディスクレコーダー）に一応録画しておいたので今日後半をちゃんと見てみるか。それにしても、ブッシュ支持派の人たちはどうしてどいつもこいつも人の話を聞かないで、相手の話をさえぎってまででかい声で強引に自分の考えを主張するのかなあ？Dennis MillerにしろChris Matthewsにしろ。他の人の邪魔をして発言させないようにするし。そういえば、ブッシュ本人もそうだったな。見苦しい。

ブッシュ怒る！

先週金曜日に行われた第二回大統領候補討論会(Presidential Debate)を三日遅れで昨日の夜やっと見た。今回は前回とガラッと変わって、ブッシュがちゃんとしゃべってる！！！言葉が浮かばなくて数秒カメラの前で固まってしまうこともなかった。しかも今回はブッシュかなり攻撃的。ケリーの攻撃が図星だったのか、それともお抱えの選挙参謀から「もっと攻撃的に強い姿勢を国民に見せて」と言われたのかケリーがしゃべり終わるや否やまだ司会者が振る前に立ち上がってしゃべり出し、しかもちょっと感情的になっているとさえ思われるくらい怒ってた。（特に前半）一度なんか司会者の司会進行を無視してしゃべりだし、そのまま司会者の制止も無視してしゃべり続けた。何か「ルールを守らない」「冷静さに欠ける」「理性的ではない」（あー苦手、こういう人）っていう風に俺には映っちゃったんだけど、アメリカ人的には「熱い」「力強い」「ちゃんと自己主張する」っていうように映って案外好印象なのかもね。しかし、ブッシュもケリーも質問にちゃんと答えてない。今回は一般市民から選ばれた会場の人たちが指名されて両候補に質問するっていう形式だったんだけど、（タウンミーティング形式と呼ばれる）両方とも、質問にはほんのちょっとしか答えないで（もしくはちょっと質問から外れる答えではぐらかして）いつのまにかうまいこと相手候補の攻撃に話を持っていくんだよね。ま、これがアメリカ流（っていうか、エール大学流なのかもしれないけど）ディベート術なのかなーと思いながら見てた。でもたまにすごく強引に話を持っていく時もあって、なんだかずるいなあと感じちゃう。ま、制限時間内でいかに相手の悪口をいうかって争いだから仕方ないけどさあ、でも本来なら相手の悪口じゃなくて自分のプランっていうか主張をして国民の支持を集めるべきだよねえ、理想を言うならば。（ブッシュはケリーを現実味の無い理想主義者と言って批判してるけど、現実にばっか妥協してては世の中の悪いところは何一つ良くなっていかないんだよ。理想に少しでも近づけようと頑張るから世の中は良くなっていくんだし。）さて、今回は前回と違って客席も近く、自分の席にずっといなきゃいけないこともなかったので両候補とも歩き回って会場の人たちに直接語りかける感じで話すことができたせいか二人ともよくしゃべった。良い討論会だったし、互角の出来だったと思う。ま、前回ブッシュがへろへろだったので、今回はよく頑張ったねえーということで何かブッシュの方が有利な印象を持ってしまいがちだけど、もしかしてこれもブッシュ陣営では計算済みだったとしたら、恐ろしいね。しかし、ブッシュの背中に長方形のふくらみがあり、小型の無線機を背中に仕込んで、選挙参謀からケリーに対する反撃方法の指示が密かにブッシュに送られていたんではないかっていう噂も早速出てるねえ。でも、耳の穴に入れて外からは見えないような超小型の無線機とかならホント、使ってもわかんないよなあと思う。ブッシュが前回と比べて急に饒舌になったのも怪しいと言えば怪しい。対するケリー候補もメモの持ち込み禁止なのに上着のポケットに手を突っ込んだところをあれはメモを取り出していたんじゃないかって疑惑が取りざたされてるみたいだけど。大統領選挙があと三週間後に迫ってきて、醜い争いになってきた。だからアメリカ国民は大統領選挙に関心があり、楽しむのかな。Jerry SpringerとかMauryみたいな感じで。そう、アメリカでは政治でさえもエンターテインメントだ。

イケイケ！ハンサム副大統領候補くん！

今週水曜日に開催された副大統領候補討論会(Vice Presidential Debate)を一日遅れで昨日の夜に見た。何しろ両方とも話下手な大統領候補討論会(Presidential Debate)の時と違って副大統領候補は二人とも議論に長けた人達。こないだの大統領候補討論会の時は結構リラックスして笑いながら聞けたんだけど今回はかなり集中力が必要。英語がネイティブじゃない俺達は会議の時とか英語にすごい集中しなくちゃいけないのですごい疲れるよね。で、俺の弱点は集中力が長続きしないこと。気がつくとすぐ何か他の事を考えてたりする。だから録画して途中で休憩を入れながら見るのだ。共和党候補のチェイニー現副大統領(Dick Cheney)はブッシュぬいぐるみの中に入って実際に操ってる人だし、民主党候補のエドワーズ(John Edwards)は元弁護士。今回の討論会はどこのメディアも勝敗は互角だったという見方がほとんど。こういうときは最初にどちらの候補に好意的な印象を持ってるかで見方は全く違うものになる。俺はもちろん民主党支持派なのでエドワーズよくやった！エドワーズ勝利！と思ったんだけどなあ。最初に紹介されたときにいきなりカメラ目線でにっこりさわやかスマイル！白い歯がキラリン！って感じのアイドルスマイルでさすが、この人自分の最大の武器が若さとルックスだってことが良くわかってる！エドワーズ候補は民主党大統領候補を争っていたときから、そのさわやかでやさしそうなルックスを「卒業アルバムの中の初恋の男の子」っていう風に例えられてたくらいだ。甘酸っぱい思い出なのだよ、奥さん！ブッシュ政権の理論の矛盾点をするどく追求し、ハリバートンとチェイニーの疑惑の関係にもきちんと言及。それに対してチェイニーは従来どおり、イラク戦争は間違ってないの一点張り。それに対するちゃんとした言い訳というか納得に足る根拠説明は一切無し。「民主党はイラク戦争は間違った戦争だなんて言っているが、それでは兵士達の指揮が執れる筈が無い。」と相変わらずの主張を繰り返すのみ。間違っててもあんた達がもうやってしまったことなんだから、ちゃんと後始末、尻拭いはしなきゃいけないでしょ。ハリバートンの件も「民主党は全然根拠の無い疑惑をでっちあげている。FactCheck.comなどのウェブサイトを見ればわかる。」などと消極的反論で簡単に済ませようとした、、、が、重大な間違いを犯した！FactCheck.comではなくてFactCheck.orgというべきところだったのに。FactCheck.comに行くと、リディレクトされて「ブッシュ大統領はアメリカの安全を危険にさらしている」っていうメッセージが書かれたサイトが現れる。ハハ！アホチェイニーめ！内心ちょっと後ろめたいもんだから動揺して間違えたな！無敵の鉄面皮は意外にも小心者だったということか。しかし、場数を踏んでるチェイニーは、さすが鉄面皮。討論の間中、ほとんど全く表情を変えなかった。しかも観客にガンとばしたりして、、、コワーっ。討論中、二度観客の一部がエドワーズの言ったことに対して拍手をした場面があった。ひとつはタックスに関すること。「ブッシュ政権はお金持ち層の減税をするが、我々は金持ち層の減税を廃止し、中産階級層の減税を行う」と言った時。もう一つはメディケア（医療保険制度）について。「ブッシュ政権は安いカナダ産の薬が入ってこないようにアメリカの製薬会社に便宜を図った政策を取っているが、我々は国民のみなさんがより安価で満足な医療が得られるようにする」と言ったとき。二回目に拍手が起きたとき、チェイニーはその拍手をした観客のほうをギロッとにらみつけていたよ。コワーっ。まるでマフィアのボスだ。チェイニーは討論の間ずっとテーブルに置いた両腕に体重をかけるように前かがみの姿勢で目だけギロッとにらみつけるように上に向けてしゃべっていた。対するエドワーズはさすが元弁護士、身振り手振りで表情豊かにしゃべってくれる。好印象！エドワーズもケリーと同じように親指をちょっと前に突き出すような「指圧のポーズ」で演説をするようになったんだな。民主党は振付師を雇って、これをみんなに共通の「振り」にしてたりして。「パフォーマンスが大事。話の中身より身振り手振りよ！」とか言って。ま、これはかなりの部分正しいんだけどさ。そのチェイニーが一度だけ体を起こしてまっすぐの姿勢で話をした時がある。医療問題がテーマの時だ。エドワーズ候補はかつて弁護士時代に医療裁判などを手がけていたのだが、チェイニーは、「急増する医療裁判のせいで医者の保険料が以上に高くなりそれが医者の財政を圧迫して医療を続けられなくなる医者が続出している、裁判沙汰になることを恐れて、リスクの高い患者を断る医者が増えている」と医療ミスによる訴訟を批判している。チェイニーはこの話題になると急に体を起こしてcomfortableになったようだ。ここはチェイニーがエドワーズに対して強く出れるテーマなのだ。ここはエドワーズにとってもちょっと弱点のようで、ちょっとあわあわしてしまったんだけど、（こういうところがチェイニー勝利だと表面的には見えるのかもしれない）逆に言うとチェイニーにとってこれ以外のテーマは全て弱点だったということだ。この討論会を見てた人で、チェイニーのこの姿勢の変化に気づいた人がどれくらいいるだろう。こういう細かいところももっとマスコミは突いて欲しいもんだ。しかし、チェイニーはいかにも悪のボスというような顔と風格だなあ。顔がちょっと曲がってるのか常に顔を左に傾けてるし。今回の討論会、チェイニーはずるいと俺は感じた。議論に真っ向から立ち向かおうとしないでうまいこと話をそらして逃げていたから。それを一番強く感じたのは同性結婚がテーマの時。チェイニーの娘はレズビアンであることを公言している。しかしチェイニーは同性結婚を憲法で禁止しようとするブッシュの法案に賛成している。この問題について先に振られたエドワーズが「チェイニー副大統領も娘さんを愛していらっしゃるだろうと思うが」と言う風に話したのをチェイニーは「私の家族のことについてやさしい言葉をかけてくれてありがとう。」これだけ言って終わり。おいおい、議論になってないじゃないか。このやりとりを、共和党支持者はチェイニーがエドワーズの議論を相手にもせず一蹴したといういふうに言っているが俺はこれは一蹴したんじゃなくて敵前逃亡、戦わずしてしっぽ巻いて逃げ出したんだと思うぞ。自分の娘の幸せを願ってやれない親が、赤の他人の国民の幸せなど願ってやれるものだろうか？自分の娘を愛していない親が、赤の他人の国民を愛しているなどと言っても信用できるだろうか？自分の子供に対して無条件の愛情を注ぐ、それが親ってものじゃないだろうか？子供の幸せを願ってやれないのなら、子供の幸せのために何とかしてあげようと思わないのならそれはLOVEじゃない、HATEだ。チェイニーよ、娘を政治的に利用しようとしているのだろうが、お前は自分の娘を愛してはいない。お前は本当は心の奥で娘を憎んでいるのだろう。「なんでレズビアンなんかに生まれたんだ！俺の政治生命の足を引っ張りやがって！だから俺は大統領にはなれないんだぞ、お前のせいで！」きっと彼は心の中でこう思っているのではないだろうか。ま、民主党側にとってもこの問題はグレイゾーンなので、どっちも触れられたくない問題なんだけどさ。広大な田舎で自分の育った町から一生出ることなく世間知らずに育つ人も多く、ダーウィンの進化論さえも否定してしまうほど洗脳された頭のおかしいキリスト教右派の多いアメリカ国民の圧倒的多数は同姓結婚に反対していて、いくらリベラルな民主党とはいえここで同性結婚に賛成してしまうと大量の票を失う危険性が高いので、賛成とは言えない。だから、「同性結婚には反対だがそれを憲法で禁止する必要はないんじゃないか、この問題を政治利用するべきではない」と言うのが精一杯。討論会の最後、それぞれの候補が国民に対して自分達への支持を訴えて幕を閉じた。この最後の演説、どちらも原稿を暗記してたみたい。途中、ちょっと噛んだり間違えたりしながらどちらの候補もしゃべってた。チェイニーなんて画面をじっと見つめて動かないもんだからプロンプター（カメラの前にセリフが出る）を読んでるのかと思ったよ。（でも、噛んだりつっかえたりしてたから、あ、暗記してたんだねってわかったんだけど。）、この最後の演説もチェイニーは結構噛んでて、意外とキモが小さいところが露呈してしまった。エドワーズも一ヶ所噛んだんだけど、堂々としてとてもいい出来だった。行け！行け！エドワーズ！「ケリーの顔が嫌い」っていうアホな国民をそのアイドルスマイルでノックダウンしてくれ！（昨日、The Tonight Show with Jay Lenoを見てたら、ニューメキシコとテキサスのアホな高校生が出てて、二人ともブッシュ支持で「なんで？」って聞いたら「ケリーの顔が嫌い」「ケリーの娘はブサイクだけど、ブッシュの娘はhotだから」と言っていた。あまりに期待通りアホな答えだったので笑ってしまった。）ちなみに明日金曜日の夜、第二回大統領候補討論会がある。前回は初めての討論会で緊張してしまったのか最初ちょっとあがってるように見えたケリーが今回はガンガン行ってくれるのを期待してるよ！前回は外交問題が討論のテーマだったけど、今回は内政問題。外国人の俺達にはあんまり関係ないテーマも多いんだろうけど、俺は見ます！だって、ブッシュがまたあわあわしてカメラの前で数秒間固まってしまった末に幼稚な発言するのを見て笑いたいもん！