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テーマ:山に咲くお花たち(424)
カテゴリ:山には花がいっぱい
面白い形のアケビの雄花と雌花
秋の里山の果実の代表的なアケビですが、どんな花が咲くかご存じですか? 今の時期、アケビの芽は山菜として摘まれることが多く お浸しにして食べれば、ほろ苦くてしゃきしゃきした食感が楽しめます。 わさび醤油、マヨネーズ和えでも美味しいです。 この時期、アケビの蔓をよく観察すると花を見ることができます。 土地の栄養分の差なのか、花の大きさにも株によって大きな差がありますが、 アケビの花は、同じ株に、雄花と雌花を付けます。 雄花は、ミカンの房のような丸い雄蕊の塊に見えます。 アケビ雄花1 posted by (C)あっちゃん6331 沢山の花粉を出すので、花粉好きなハナバチ類を集めています。 アケビ雄花2 posted by (C)あっちゃん6331 雌花は少しグロテスクな印象を受ける6~9本の雌しべがあり 雌花の柱頭には、甘みを持った粘着性の液体が付いていて ここに惹かれた虫(ハエ類が多いかな?)により、虫媒をおこないます。 アケビ雌花1 posted by (C)あっちゃん6331 雌しべの下には仮雄しべが見えますが繁殖には機能しないのかもしれません。 アケビ雌花2 posted by (C)あっちゃん6331 それにしても面白い花です。 果実になるまで追跡調査できれば面白いし。 擬態上手なアケビコノハ(蛾)の幼虫や蛹も見られたらいいな。 以前は山菜として見ていたアケビですが、すっかり観察の対象になってしまいました。(笑) アケビ(木通、通草) ●学名 : Akebia quinata ●科名 : アケビ科 ●属名 : アケビ属 ●名の由来 : 秋に実が大きく開くので、「開け実」アケミが転じてアケビになった ●花言葉 : 「唯一の恋」 ●特性 : ・本州から九州まで分布し、林の樹木に絡み付く落葉蔓性植物。 ・葉は5つの楕円形の小葉が掌状につく複葉で、互生。 ・花期は4~5月。木は雌雄同株であるが雌雄異花で淡紫色。 ・花被は3枚で雄花の中央部には雄しべがミカンの房状に付く。 ・花の中央部にはバナナの果実のような9本の雌しべが放射状に付く。 ・受粉に成功した雌しべは成長して果実となり9~10月に熟して淡紫色に色づく。 ・成熟した果実の果皮は心皮の合着線で裂開し、山里の子供たちのおやつとなる。 -------------------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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