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テーマ:尾瀬大好き(582)
カテゴリ:山には花がいっぱい
性転換する花
先日の田中 肇 先生の「山ノ鼻ビジターセンターの特別な夜のスライドショー 」以来、懇親会でも色々なお話を聞かせていただき、すっかりファンになってしまった。 著書も購入し、勉強して尾瀬で花を見ながら検証してみるのも楽しいものだ。 尾瀬に行かない時期は、ぐんま昆虫の森に行っているぐらいだから、花と昆虫のつながりを勉強するのは趣味に合っている。 自然観察会や環境ミニツアーのネタにもなるしネ。 今日のサワギキョウについても先生の受け売りだけど・・・。 今の尾瀬はサワギキョウが真っ盛り。 湿原を紫に染めている群落もあるほどだ。 サワギキョウ1 posted by (C)あっちゃん6331 サワギキョウ2 posted by (C)あっちゃん6331 雄しべは硬い筒に入っていて、花びらの上に伸びていて、先端を白い毛で塞いでいる。 サワギキョウ3 posted by (C)あっちゃん6331 毛を押すことで花粉が排出される構造になっていて、マルハナバチに限定して虫媒を行う構造になっていて、小さな昆虫などでは花粉が無駄に排出されない構造になっている。 サワギキョウ4 posted by (C)あっちゃん6331 花は自家受粉(自分の花粉で受粉)をしない工夫を持っているものが多いのだけれど、サワギキョウが自分の花粉が排出し終わってから雌しべを出すという、性転換を行っている。 サワギキョウ5 posted by (C)あっちゃん6331 花柱の形がずいぶん変わっているでしょ。 サワギキョウ6 posted by (C)あっちゃん6331 実は、マルハナバチの吸蜜シーンを撮影するのは難しい、一つの花で吸蜜する時間は1、2秒の上、写真のように花柱の下に潜り込まないで、虫媒をしないで蜜だけを盗む、言わば「食い逃げ」盗蜜を行うことが多いのだ、この撮影、はまると何分も撮影し続けることになる。 サワギキョウ(沢桔梗) ●学名 : Lobelia sessilifolia ●科名 : キキョウ科 ●属名 : ミゾカクシ属 ●名の由来 : 沢辺などの湿った場所に自生し桔梗に似た色の花を付けるため。 ●花言葉 : 高貴・乙女の魅力 ●特性 : ・北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の湿った草地や湿原などに自生する。 ・花は3cmほどで、濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に総状に付け、花びらは上下2唇に分かれ、上唇は鳥の翼のように2裂し、下唇は3裂する。萼は鐘状で先は5裂する。 ・花柱は硬い筒になっていて花びらの上に伸びる。 ・花期は8月~9月。 ・キキョウと同じく雄性先熟で、雄しべから花粉を出している雄花期と、その後に雌しべの柱頭が出てくる雌花期がある。 ・茎の高さは50cmから100cmになり、枝分かれしない。 ・葉は無柄で茎に互生し、形は披針形で、縁は細かい鋸歯状になる。 ・全草に有毒なアルカロイドのロベリン(Lobeline)を含み、延髄の中枢を刺激して中毒症状をおこし、大量に摂取すると心筋麻痺により、死に至る。 みんなの尾瀬を みんなで守り みんなで楽しむ 田中 肇先生の著書「昆虫の集まる花ハンドブック 」軽いのでフィールドに持ち出すのに便利です。 自分でフィールドで観察する人にはちょうど良い内容です。 -------------------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 みんなの尾瀬を みんなで守り みんなで楽しむ 身近な自然の中で生きものを見つけ、その体験を通して生命の大切さに気づき、豊かな感性を育む・・・ 私たち「赤城姫を愛する集まり」は、この貴重なヒメギフチョウがいつまでも赤城山に舞い続けられる事を願う者の集まりです このブログのホームに戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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