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カテゴリ:アメリカ生活
先日、移民局から自由の女神が印刷された手紙が届きました。「ひょっとして、グリーン・カードでは」と思って、ドキドキして読んでみました。 "Welcome to the United States! ..." で始まった手紙は、「只今、グリーン・カードの手続き中です。また30日後にご連絡差し上げます。」という内容のウェルカム・レターでした。どうなっているか少し心配だったので、一安心名前もきちんと記載してありました 実は、去年の12月頃にアメリカに入国して、約2週間後にソーシャル・セキュリティー・カードが移民局から届いたのですが、私のミドル・ネームが抜けていたのです。ちなみに、私の日本の旧姓をミドル・ネームにしました。 「ちょっと移民局さん、しっかりして下さいよ~日本だったら、名前の間違えってありえない」あ、でも最近は日本で、年金のデータ喪失問題などがあったから、そんなことないですね。そう言えば、日本の商社で働いていた時に、お客さんの名前を間違ってメールしてしまい、先輩から雷を落とされたことがありました。人のこと言えないか・・・すぐにINS Office(移民局)を訪れ、名前を訂正してもらいました。 カリフォルニアの移民局は、メキシコ人やアジア系が多かったけれど、フロリダはジャマイカ人やキューバ人、ハイチ人にプエル・トリコ人ばかり。日本人は私だけアメリカは移民の国だから、本当に面白いと思いました。
思い出すと、移民ビザ申請はとても大変な道のりでした一番初めに、米軍のトップやオフィサーから入籍の承認をもらう為に、エイズや性病に結核の検査がありました。この検査にパス出来ないと結婚出来ないのです。 その時は、仕事をしていたので、会社の上司に休みを申請して、病院で検査を受けました。ところが、今度は軍の承認がとても遅く、「アメリカ人はのんびりしすぎ!」と私の堪忍袋の緒が切れてしまい、「早く軍から入籍の承認をもらってよ!!」とマークに急いでもらいました。あと、結婚セミナーというのも米軍で受ける必要がありました。このクラスは結婚生活のアドバイスで、とても楽しいクラスでした なんとか無事に入籍することができましたそして、やっとアメリカ大使館へ移民ビザの申請が始まりました。この移民ビザの申請がとても面倒でした英文の山の様な書類に、私とマークの学歴や職歴、家族構成や色々と書かなければなりませんでした。プラス、提出書類が他にも沢山あり、警察署からの犯罪証明や、健康診断書。マークは出生証明書に税金納付書などなど。 私にとっては2度目の健康診断。初めの健康診断で検査代に数万円もしたので、それが有効かアメリカ大使館に聞いてみると、「大使館の指定病院でないと駄目です」ということで、今度は米軍基地の病院で、エイズと性病と結核の同じ健康診断を受ける羽目に。しかし、米軍の妻ということで、健康診断は無料でした。良かったこれでまた数万円取られたら、お財布が大変です!ただでさえ、ビザの申請代が一気に数百ドルも値上がりしたのに。 なんとか書類を用意して、一回目のビザ面接がアメリカ大使館でありました。申請書類を提出したり、私とマークが結婚している関係の証明として、二人の写真やメールのやり取りも提出して、私達の出会いなどについて質問されました。なんとか、一回目の面接は無事に終了。ところが、二度目の面接もあったのです。 名前も入籍して変わったので、新しいパスポートにする必要がありました。全部、お役所や病院関係の手続きの為、かなり会社を早退したり休んだりしてしまいました。上司からは、「ちょっと仕事休みすぎだよ。」と嫌味を言われてしまう始末。 2度目の面接の予約は、約2ヵ月近く予約でいっぱいで、また待つことに。その間に、結婚式の準備で大忙しで、ウェディング・ドレスを探したり、招待状を書いたり、ブーケを手配したりと・・・することが沢山ありました。仕事をしながらだったので、残業や出張もあり、その時の平均睡眠時間は約5時間位でした。通勤電車の中や会社の昼休みには、よく居眠りをしていました。 マークも出張が多くて、2ヶ月近く海外へ出ていましたその間に、私が全部一人で結婚式やビザ書類の準備をしたので、とても急がし過ぎて「仕事をしている場合じゃない」と何度も思いました。本当に目の回るような忙しさでした なんとか、2度目のアメリカ大使館での面接も無事に終わりました大使館の人が、マークが米軍だということで、「こちらも全力でビザの手続きをいたします。」と言ってくれました。軍は政府の仕事なので、ラッキーなことに優遇してくれたようです。 「数週間後に、ビザ書類をお送りしますので、アメリカに入国際に移民局に提出して下さい。」という流れでした。最後の面接が終わった私とマークは、「やっと終わったね~!」と晴ればれとした気持ちになりました 国際結婚は素晴らしいですが、とても大変だと思いました。生まれた国や言葉、文化が全く違う為、お互いを尊重し理解して、相手を思いやらないと、上手くいかないと思います。ビザを申請するときの山のような提出書類など、相手の協力がないと、とても進みません。 結婚後は更に色々な問題を二人で一緒に乗り越えないといけないので、結婚やビザ申請の段階で相手が躊躇しているようでは、きっと上手くいかないと思います。 日本に居た時に、女性にとって「結婚は人生の墓場である。」、男性にとって「結婚は人生の通過点である。」と聞いたことがありますが、私は違う印象を受けました。結婚は共同作業で、二人の人生のスタート・ラインだと思いました。イメージ的に、二人三脚という感じでしょうか。二人の息が合えば上手く行くし、合わないと躓いて先に進むことは出来ない。皆さんはどう思われますか?
結婚した時に、教会の私の大好きなご婦人がアドバイスを下さりました。「お互いだけ見つめ合っていると、相手の粗ばかり見えてしまうものですよ。丁度、三角形のような関係で、一番上にイエス様がいて、二人で神様を目標に歩むと、結婚生活が祝福されますよ。」とお話してくれました。 確かにマークのことばかり見ていると、彼の小さな欠点に気が付くことがあります。例えば、使った物をすぐに片付けないとか。私はきっと彼以上に、色んな欠点があると思います。そんな時はいつも、教会の人のアドバイスを思い出すようにしています。
今日の聖句 主は、哀れみ深く、情け深い、怒るのに遅く、恵み豊かである。(詩編 103章8節) "The Lord is compassionate and gracious, slow to anger, abouding in love." (PSALM 103 : 8)
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