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テーマ:今日のお出かけ ~(8181)
カテゴリ:美術館めぐり/ART
カナダへ行く前に何がなんでも行かねば!と 思っていたひとつが「若冲と江戸絵画展」です。 私の絵画への関心を、西洋から日本へ引き戻した 画家のひとりが伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)。 触ったら柔らかいだろうなと思わせる描き込まれた細部や 動物が今にも動き出しそうな構図の絵画を見た時は 「おお~っ」と思ったものです。 そのオリジナルが鑑賞できるチャンス! 雨の中、上野まで行ってきました。 今回の展覧会は、アメリカのジョー・プライス氏の コレクションから100点あまりを展示。 若冲はもちろんのこと、円山応挙、長沢芦雪などなど の作品も。見応えあり~です。 好きな若冲の作品について書き添えますと、 カラフルなものから墨絵まで内容も豊富。 墨という一色の濃淡で描いているのに 鳥の羽毛の柔らかさから松葉の鋭さまで 表現する力量はさすがです。 若冲の場合、墨絵に多い薄墨を重ねることをせず にじませて間に白い線を残すという 「筋目描」という技法が特徴。 ほわっほわっとした薄墨もよく見ると わずかな間隔が開けられています。 ユニークだったのは「枡目描」という技法で描かれた屏風。 タイル壁画みたいなものを想像するとわかりやすいかな。 屏風全体に小さな枡目が作られ、 それを色で塗りつぶしているわけ。 屏風の1隻で枡目はな~んと4万3000個! 気が遠くなりそうです。 展示は「正統派絵画」「京の画家」「エキセントリック」 「江戸の画家」「江戸琳派」に分けられ、 若冲の作品は「エキセントリック」に。 2時間以上立ちっぱなしで鑑賞で大疲労でしたが 満足度も高かったです。 最後に「光と絵画の表情」というテーマで 屏風や掛け軸をガラスなしで、 舞台のようなライティングで鑑賞させるという 展示をしていました。 屏風は見る角度で印象が変わるものですし、 金箔や銀箔を使った作品は照明の強弱で違う表情を見せます。 そう言う意味では、かなり画期的な試みでした。 人間の吸気やホコリで作品の劣化が進むのではないかと ちょっと心配になりましたが、 (私は一応、学芸員資格所持してますので) 大変楽しめました! 入場料は1300円。はっきり言って安い! ★「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」★ 8月27日まで東京国立博物館 平成館にて↓ 「わたくしもすすめるわ」 カナダへ行く前に何がなんでも行かねば!の その2は仙川『シャトン」。 7月のケーキ「ユカ」をゲットしに行かねば! ★「カナひね」まで5日。 そろそろスーツケースを出すべきでしょうかね。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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