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カテゴリ:美術館めぐり/ART
昨日は夫も休みだったので 二人の好きなブリューゲルの作品を鑑賞しに 「ベルギー王立美術館展」へ。 目玉はもちろん、ピーテル・ブリューゲル(父)作と いわれる『イカロスの墜落』。 彼の作品は40点ほどしか現存していないんですってね。 この作品が本当に彼の手によるものなのかは いまだに議論が交わされているけれど、 どこか滑稽さがある中に教訓やらが 織り込まれている点は他の作品と共通するから ブリューゲル作と思いたい 笑。 題名からすればイカロスの墜落場面が メインに描かれていそうだけれど そうじゃ~ありません。 画面の右端に、しかも、 もがく足しか描かれていないのです。わはは。 おまけに農夫、羊飼い、漁師の誰ひとりとして イカロスの墜落に気づいていないor無視しているのです。 これを読み解くと「各人は自分の仕事に集中してる」 つまり自分のなすべきこと「自然の法則」に 従うべきという「ストア派」の思想を表現しているんですね。 オーディオガイドでは「死は身近にあるもので それを忘れるなというメッセージでしょう」などと 言っていましたね。 ブリューゲルは農民の生活や四季を描いていて 登場人物も多く、「細部を楽しめる」画家です。 その面白さは参考作品として展示されていた 『鳥罠のある冬景色』などでわかるはず。 他の作品についても書きたいけれど 長くなりそうなのでやめます。 100点を越える作品は初期フランドル絵画から 現代のシュールリアリズムまでと幅広く、 見応えありですよ~。 余談。。 私たち夫婦はどちらも展覧会などでは メモを取りつつ鑑賞するタイプ。 この日、ペンを忘れた夫。私のペンを交互に 使いながらの鑑賞でイライラしたわっ。 パワーが余ったら「ダリ回顧展」も!と 思ったけれど、足が棒のようでギブアップ。 美術館のはしごは一日がかり&体力がいるわね。。 ★「ベルギー王立美術館展」 国立西洋美術館(上野) 12月10日まで。 ※西洋美術館のコレクションはすんごいです。 常設展も見逃せません。 昨日はパトの日記を読み返して涙&鼻水。 みなさんからのコメントを読んで涙&鼻水。 今日は2年前と同じ美しい秋晴れです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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