|
カテゴリ:小説・漫画
帝華大学医学部の曾根崎理恵助教は、顕微鏡下体外受精のエキスパート。
彼女の上司である清川吾郎准教授もその才を認めていた。理恵は、大学での研究のほか、 閉院間近のマリアクリニックで五人の妊婦を診ている。年齢も境遇も異なる女たちは、 それぞれに深刻な事情を抱えていた─。 生命の意味と尊厳、そして代理母出産という人類最大の難問に挑む、 新世紀の医学エンターテインメント。 (あらすじより) たまたま見かけた「代理母」の言葉が、どうしても頭の片隅から消えてくれなくて読んでみました。 産婦人科の置かれている現状や、不妊の原因を事細かく描かれていました。 ちょうど、官僚が変な政策をしたころに熊野に居たんですが、三重の南部から産婦人科が 無くなったのを思い出しました。 出産するために、わざわざ伊勢まで行かないと産むことすらできないし、 不妊治療のために車で3時間かけて鈴鹿まで通っていたご夫婦も知っています。 だから、本を読みながら全くだよ!とうなずいてたような気がします(^^; 不妊の原因は、ほとんど知っているものばかりだったので、目新しい発見は無く、 むしろ全く不育症について触れられてないのが不思議でした。 何度も流産・死産を繰り返すなら、不育症を疑うはずなのに・・・。 女医が行った「あること」に関してはもやっとしてます(--; 受精卵を戻すのは原則1個のはずなのに、2~3個戻してたので違和感はあったのですが・・・。 読後感はあまり良くないですが、五体満足で元気に産まれてくることが、どれだけの奇跡なのか 知るために読むのはいいと思います(^^) 続編では、代理母のことを掘り下げて書かれてるようなので、文庫になったら読んじゃいそうです。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.05 17:18:54
コメント(0) | コメントを書く
[小説・漫画] カテゴリの最新記事
|