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カテゴリ:小説・漫画
カッパノベルズ50周年を記念し、「50」をテーマに9人の作家さんの短編が詰まった
1冊でした。 普段読まない作家さんの作品も読めるので、こういう本大好きです♪ 以下、個別感想。 深泥丘奇談 切断/綾辻行人 怪異を扱った作品。「深泥丘奇談」の連作の1つみたいですが、最後までしっくりきませんでした。 死体を50カ所切断して、50個のパーツに分けた。 種明かしはされたものの、その答えもうまく想像できません(--; 雪と金婚式/有栖川有栖 火村さん登場。 雪が降っていた時間が、気象庁と実際の現場でずれることもあるでしょう、に妙に納得。 あとでトリックを明かされても、上のことが起きたとも限らないんじゃないとか、 しつこく思ってました(笑) 五十階で待つ/大沢在昌 都市伝説怖っ。 あこがれる青年をよく探しだしたな~なんて、変なところで感心したりもしましたが、 このまま続いても面白そうな終わり方でした。 進々堂世界一周シェフィールド、イギリス/島田荘司 「うなぎのフォアグラ定食」が気になる(笑) 内臓系が苦手なので、メニューにあっても注文はしませんが。 学習障害があるから、いじめの対象になる。 重量あげの選手として、オリンピックを目指すのは無理だと周囲の人たちに拒絶されるのも なんだか変な話ですね(--; 細かく砕いて、こつこつと教えたら理解出来ると説明してるのに、最初から決めつけてかかる 大人たち。 物語の舞台はイギリスですが、日本だってそういう差別意識がありそうな気がします。 分からないからと拒絶するんじゃなく、まず知ろうとする努力が必要ですよね。 古井戸/田中芳樹 50代目の子孫を呪う。何でピンポイントなのか、謎ですが(^^; 具体名を明かせないからと、すべて仮称で進んでいき、最後まで謎の残る物語でした。 どちらが本物か。 私は、両方本物だと思ってます。 夏の光/道尾秀介 カメラにヒントがあるのは、読んでる途中で気がつきました。 道尾さんの書く子供って、残酷な面を引き出すこと多いですね(--; 今回は、純真な一面もありましたよ! 主人公が抱える悩みごとは、ぼやかしてごまかしてそのまま終了。 微妙に気になる! 博打眼/宮部みゆき 作品集の中で、一番好きな話です。 怪談話ですが、どこか悲しく、すがりたくなる人の気持ちも分からなくもないから・・・。 狛犬さんをもふもふ出来るなんてうらやましい!(そこかよ) 天の配猫/森村誠一 いろんな人物の目線で、ある一人の人物の置かれた状況を少しずつ浮き彫りにしていくような 感じの作品でした。 冒頭のシーンと、ただ一人だけあまり描写されない人物が、どう関係するのかが 一番気になったところ。 猫のおかげで事件が解決したから、このタイトルみたいです(笑) 未来の花/横山秀夫 安楽椅子探偵ならぬ、病院のベッド探偵?(まて) 鑑識の写真と、状況説明で事件の詳細を当ててしまう推理モノは久しぶりに読みました。 面白かったです ただ、場所が場所だけに、はらはらさせられる場面も多かったです(^^; 演技なのか事実なのか・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.03 16:26:37
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