市バスの指定席
私が通勤で利用している市バスに、途中のバス停から知的障害を持つお子さんを連れて、お母さんが乗車してきます。施設に通う我が子に付き添っているようです。ふたりの席は決まって右側の列の一番前、すなわち運転手さんのすぐ後ろです。その席は暗黙の了解で、どんなに混んでいても誰も座りません。その親子が途中から座るからです。道中、急にその子が叫んだりするのですが、びっくりする人はもう誰もいません。週に2、3度、施設自体がお休みなのか、その親子の都合かは分かりませんが、乗車してこない日があります。それでもその席はずっと空いたままです。「もしかすると次のバス停からあの親子が乗ってくるかも知れない」とでもいうかのように。今日のこころがけ:『譲り合いの心を持ちましょう』