Side B

昨日の夜中、彼から電話があった。

彼と顔を合わさなくなってから３ヶ月以上も過ぎ、そして連絡も途切れがち。
私の中では、彼には子供の認知をしてもらえればいいとだけ思っていた。
それ以上はもう望まない、と言うか今まで好いように振り回されたと思っているので、これからは当てにしてはならないと思っていた。
と言うか、子供は認知してもらっても、この先彼と一緒に過ごすと言うことはもう頭の中から消えていた。
子供に対しての責任は問いたかったけど、私自身に対しての責任のようなものはもうどうでも良かった。
実際に、子供が出来ても結局入籍しなかったし、向こうのご家族にも私の妊娠の事は知らされないまま。
タイミングが、と言えばそれまでだけど、「家族を捨てても」と言ってくれたのは実現しなかった。

私はもう、彼との未来を考える頭を持たなくなっていた。
息子には悪いけど、あの子にはちゃんと実の親が居るし、とも思っていた。
私自身はこの先男性を見る目をもっと養わなければとすら思っていた。


ところが・・・
昨日の彼との電話、その会話の中で彼は言った。
「この先そっちにも帰りたいし、いずれは籍を入れることも考えて一緒に居れるようにする」

「したい」ではなくて「する」
それは、私が以前と変わらず彼を待っていると思っている言葉だと思った。
散々放ったらかしにしておいて・・・と思ったけど何も言えず言葉に詰まった。
それに、今のうつ状態の彼には言えなかった。


今の彼は、弱っているから私に頼りたいんだろうとは思う。
けど、何だか虫が良すぎて、どうしたら良いか分からないよ・・・。
自分の気持ちが前と同じでないことをいつかは伝えなければならないし、元に戻ろうとするならそれなりの気持ちを持たなければとも思う。



うーん、あんまり要らぬ不安定要素を抱えたくないなぁ・・・と言うのが本音。。。