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2005.01.31
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カテゴリ:日々それこれ
金曜日Jをピアノに連れて行き、やはり、実のある練習をして臨んだレッスンと先週のようにもめた日があったレッスンではずいぶん差が出るようになったことを感じた。寸前まで友だちが来ていたこともあってレッスンの始まり10分は全く集中力なしだった。帰り際に、何気なく、

「練習が大変のようで、続ける意味が分からなくなりました。」と先生に投げかけてみると、
「今はなんでも、サーフェスだけの楽しみ、喜びが氾濫していて、それはとても簡単に手に入れられる事が出来ます。でも、自分が努力して曲がうまく弾ける経験は本人の魂に触れる喜びですから、こういった体験が人間の成長する上において重要になると思います。」
とおっしゃった。
この言葉に胸の内のもやもやがパーッと晴れる想いだった。

確かに、それほど上手ではないJのピアノだが、発表会があればそれなり練習をして毎年の良い成長の記録となってきている。また、性格が激しい彼はテンポ良い曲が好きで、モーツアルトのトルコ行進曲はもってこいで、ずいぶん気に入って弾けていたのだ。彼なりのピアノの喜びがそこにあったことが、先生の言葉で初めて理解出来たような気がした。

自身が努力したことが何らかのかたちとして表れる
その時に得られる喜びは
魂の喜びである

なるほど。
そういう機会を与えてあげることは大事だ。
もう少し続けられるかもしれない。この言葉を頼りに。
そして、やはり、末っ子にもこの機会が与えられる状況にある限り、与えてあげるのが私の責任だと思った。

魂の喜びを知っていることと知らないことは
人の幸福度を計るような難しいことかもしれないが
これはピアノに限らず、
人としての生き方にも通じるような気がした





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Last updated  2005.01.31 09:30:40
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