Ordinary Days

しばらく前にラップトップの調子が悪くなった時
いつも使うイーメイルのケアをしないままだった
が
ずっと気になっていた人がひとりいた

ジョージ

「ジョージ」なんて言うと
男性かと思われるかもしれないが（笑）

ジョセフィーンなのかな？
本名
ジョージが愛称

昨夜旦那に少しゆとりがありそうだったので
ジョージが心配だから「お願い、メールを見れるようにして」と
頼んだ

案の定
彼女のメールが一ヶ月前に入っていた
【がーん】

早速メールを打ったら
けさ既に返事が来ていた

「きょう、ランチどう？」

トールウェイを飛ばしてジョージを迎えに行った
彼女は発作が起きた１８年前から車の運転を一切していない
彼女のお嬢さんが小学校の低学年の頃、忘れ物をして家を出た。ジョージがそれに気づいて車に飛び乗りバス停へ急いだ。タイミングよくバスをつかまえることは出来たが、車を降りてその忘れ物を持ってバスに乗りかけ、フッと振り返った時、彼女の車はバッグしてご近所の郵便受けに突撃してしまったところだった。
彼女曰く、物の正しい判断が脳腫瘍のせいでつきにくくなった。別にバスを追いかけなくても、直接学校に届けたら良かったのに、それを思い付かなかったらしい。またその時、車のギアをパークに入れないまま、車から降りてしまって起きた事故だったそうだ。

その時、小さい子供でも近くにいたらと思うと、ぞっとすると言っていた。それ以来、車の運転は出来ないと判断されて、今は23才と21才になるお子さん達の子育て、車無しで成し遂げられた。
友人、ご近所の方の助けが無ければ、やれなかったのよとジョージ。

そのジョージは３月21日が誕生日だった

悲しい事に私はその誕生日も知らないまま、のほほんと毎日過ごしてしまった
もっと本気に彼女のことを考えていたら、すっと前に行動を取っていたはずだ
言い訳はしたくない

だから
今日はジョージに逢えて嬉しかったのだが
自分がちょっと嫌になった日でもあった

ジョージが言っていた
「私にはもう両親もいない、一人っ子で兄弟も居ないでしょ、それなのにダイニングルームには23枚のバースデーカードがあるの。チャリー（ご主人）に言ったのよ、私は本当に恵まれてるって」

もちろん
私のカードはそこに無い

「何言ってるのー、私の誕生日、教えてないでしょ、当たり前じゃない」
とジョージは言ってくれたけど

でも
送りたかった
私も

５月の母の日には
彼女が主催する
キャンサーウォークがある

ジョージのドクターは
説明が付かないけれど、今あなたはここに生きている
キーモセラピーを続けるべきだろうけど
状態が変わらなければ
セラピーを少し休んでもいいかもしれないと

出来ればそうなって欲しい
彼女は61回もキーモセラピーを受けたんだもの

彼女のキャンサーはちょうど脳の記憶の機能するところにあり、手術で摘出したため
「この頃、どんどん忘れてしまう。正直いって、けさの約束もあなたが電話くれなかったら、忘れてたわ」

言葉もパッと出てこないので本人はフラストレーションのようだが
私は却って落ち着いて、相手が言おうとしていることを考えて話が聞けるので
全く構わない

きょうランチに行ったレストランは実は初めて彼女とランチをした時に行ったレストランだったのだが

「私のお気に入りのレストランへ連れて行きたいの、いつもあなたをあそこへ連れて行こうと思ってたのよ」

そんなことは気にしないで
こうして時をともに過ごせることで
充分

ジョージ
生きていてくれてありがとう

5月のウォークには家族で参加します
その時に
我が家の子供３人紹介出来る事楽しみにしてる