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カテゴリ:バイオリン
やっぱり、いい先生なんだ
最後のレッスンは2時間もして下さって、見てる私は先生が疲れないか心配だった しかし80歳だよ(79歳だと思ってましたが) 80歳で2時間。その情熱と気力と体力に敬服するしかない 先生の良いところは 子どもの潜在している能力を上手く引き出してくれるところだ 自分の技術や能力の押しつけじゃなくて 「君はエクセレントに弾く事が可能なんだ、この箇所はグッドだけど、エクセレントじゃないよね 自分でもわかってるでしょ、カモン、カモン、ドゥー・イット!」 娘がクリアすると 自分の手に持つ弓で娘の頭を撫でてくれる(笑) 印象的だったのは 「Virtuosoって何かわかるか?」 「君は今ロマン的に弾いて、それはそれで良い、けれど、人の心を揺さぶる演奏は出来ていない、 でも、出来るんだよ、君には。それは、いかに、君が家で練習するかにかかっているんだ。このエチュードを、退屈に練習するのかvirtuosoのように練習するか。違いはそこにあるんだ。君には能力があるんだから、ドゥー・イット、ドゥー・イット」 これに娘は涙ぐみながら聞いていた 心にしみいる言葉だったに違いない 少し休憩時間を入れた時に 私が日本人だとわかったら 「日本人、たくさん教えたよ、Kyoko Takezawa・・・・」 ・・・・ 「Kyoko Takezawa!!!!~~~~」 驚いている私を 壁にびっしりある一枚の写真を指さして (小さな女の子が大人のオーケストラをバックに演奏している写真だ) もう一枚 鈴木メソッドの鈴木先生と小さな女の子とお母さんらしき方のスナップ写真 その写真の下には 幼きみどりさんとお母様の節さんのスナップ写真 その壁の写真はみんな先生の生徒さん達らしい どのくらい教えられたのかわからないが もしかして この街に来た時に先生を訪ねた?とか とにかく 驚いた レッスンが終わって先生のところを去る時には 娘にさりげなく歩み添って横に並んで 肩に手をおいて軽く体を引き寄せてハグしてくださった 暖かいお人柄なんだ ホント 思いきって 「また、来ても良いでしょうか?」とお願いしたら 「基本的には他の先生の生徒は教えない、けれど、先生が願うんだったら。」 ってことだった 娘はこのロシアの先生に心を許せ、安心して演奏出来ることはもう実証済みだが どうしたものか また悩む事柄を作ってしまった私なんだなあ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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