軌道修正
昨夜長女をレッスンに連れていった。湖沿いに建つ大学の駐車場で時間がくるまで待っていると、「太陽」と娘が言う。紫のようでオレンジのような真ん丸の球が湖上に浮かんでいた。「エッ、ちょって待って。方向は東だよ。」「ムーンだね。」「ねえ、ねえ、今どこかのバケーションに行っていたとして、このムーンを見てたらどんなにいいかねえ~」「そりゃそうだよ、ママ」気がついたのはずいぶん日が長くなってきたということ。2週間前はこの時間にもなると真っ暗だった。冬に負けそうだが、確実にそれほど遠くないところに春が来てくれてるのかもしれない。長女を3時に迎えに行って、その足で長男Jをピックアップ、子供3人乗せて走る。稀にこういう日がある。この時間がなんとなく好きだ。宿題を終わらせて、JとJFは外に出て遊んだ。兄Jが外に出ればJFも行きたがり、30分の約束で出す。ふっと、外を見るとJは雪の上に寝転がり粉雪が落ちてくる空をじっと見ている。こちらが見てることも気づいていない。自分もこういう事をした。無限に降り注ぐ雪を不思議な想いで見つめる。この子達を中に入れて、濡れた帽子、手袋、ブーツをレジエーターの前に並べる。このたくさん並んだ感じが実はとても好きだ。