ユーロの混乱と円高
先日買った週刊ダイヤモンド.この雑誌は,野口悠紀雄さんがコラムを持たれているようですね.それによると,ユーロ自体が経済的にありえない仕組みであるようです.ただ,すぐに解体というわけにもいかないから,今後もさまざまな対応策が試みられ,少なくともギリシャ離脱に至るまで混乱が続き,世界の金融市場では不安定な状態が続くのではないかと.また,日本への影響は国債の暴落という直接的な意味では生じない.日本への影響は,主として為替レートを通じて生じると考えられる.すなわち,欧州から逃避する資金が日本に流入し,円高が続くのではないかと思っていらっしゃるようです.また,私が気になっていた,インフレについての話もありました.インフレは円安を通じて生じると考えられる.そのきっかけは欧米諸国で景気が回復して金利が上昇することだ.この時日本の金利が低いままであれば,円キャリー取引が生じて円安になる.それが輸入物価を引き上げて国内にインフレをもたらすのではないかと.そして,このプロセスは,ハイパーインフレのように破滅的な勢いで進むものではない.だから,経済活動が混乱するほどのものではないだろう.しかし,国民の実質可処分所得が低下することには変わりはない.明示的な増税を回避し続ければ,そうした形で国民が負担を負うのである.まぁ,こういうコラムに書く以上,必要以上の混乱は避ける内容になるのもあるのかなぁ..とは思いますが,ハイパーインフレになって,経済が混乱する以外の道もあることがわかって,ちょっと気がラクになりました.↓ランキングに参加しています(^^) 応援のポチ!をお願い致します(^^)にほんブログ村