☆★☆「乱れる海よ」小手鞠るい著
それは、崇高な使命からだったのかそれとも・・・50年前に起こった世界初の空港テロ事件事件の首謀者は正義感に満ちた日本の青年だった生まれてきたからにはこれが仕事だと言えるような何かがあるはずだ・・・アメリカ在住の日本人ノンフィクションライターが引っ越し作業中にふと手にした一冊の本。それは50年前の世界的事件を追うことになる迷路の入り口だった・・・。半世紀前の1972年5月30日イスラエルテルアビブ空港で起こった乱射テロ事件。起こしたのは3人の日本の若者たちだった。彼らはなぜ遠い異国の地でそんな事件を起こしたのか。それは崇高な使命感からだったのかそれとも別の残虐非道な目的からだったのか。そして事件の首謀者・渡良瀬千尋が短い生涯で遺したものとは。