Precious Precious

　ショートプログラムのことだけ書くのもナンなので、フリーについても「ルッツとかフリップとか違いがさっぱりわからないモグリなフィギュアファン・cerestia」が近所のおばちゃんレベルで言いたい放題させていただきます。
　いや～、泣きました。無念の途中棄権の後、日本のファンに謝りながら懸命に「次シーズンもっとがんばります」と言ったミキティにも、衝撃の転倒に悔し泣きしながら順位を見てうれし泣きに変わった真央ちゃんにも、完璧な演技をやりきった充実感溢れる大トリの中野さんにも。
　ミキティ、いつか完成されたカルメンが見たいです。力強いジャンプは彼女ならではの魅力です。繊細さが欠けるとか言う者もいますがいろんなタイプのスケーターがいるのが面白いと思うんです。（マオタと呼ばれる熱烈な真央ファンが執拗にミキティの悪口を言うのですがムシムシ）
　すでに何十回も録画やニュースで見ました、真央ちゃんの転倒。容赦なく曲が続いて行くのに、あの後立て直してミスなく演技できた精神力がすごすぎる。これまでダブルアクセル跳んで終わるという振り付けで最後のポーズが毎回変わってきましたが、今回はスピンの前にジャンプに変わっていてラストはとてもよかったです。全日本のときはマット運動のキメポーズかと思った。いつも私情むき出しの荒川静香もこれ以上ないというくらいの賛辞をおくっていました。金メダルはうれしいと言っていたけど、トリプルアクセル失敗で本人はものすごく悔しいんじゃないかな。完璧を求め続ける選手ですから、1度の優勝で終わらないと思います。
　安藤、浅田にくらべどうしても注目度の低い中野さん（実はトリノ五輪出場選手が決まる前取材が殺到して練習ができなくなったために、ほとんど断るようにしているのだそう）。何がと聞かれると返答に困るけど、3番手4番手なんだよなあ。ジャンプの足は気になってしまうけど。しかし今大会はショート堂々3位だし、何より力の限りを尽くしたフリーの演技は終わった瞬間見ている方も涙があふれてきました。ミスだらけなのに銀メダルのコストナーより高得点が出てもおかしくないと思うのだが…あんな演技は長野五輪のミシェル・クワンと2005年全日本の村主さん以来でした。（個人的に点数とか順位関係なく演技で泣けてしまったという意味ね）表彰台に乗る中野さんが見たいです。

　大会直前こんなニュースがありました。「キムヨナ不調、真央に追い風」ライバルのキム・ヨナが調子が悪いからラッキーなんて真央ちゃんは思わないでしょう。読む私も私だが、そんな低俗な記事を書くなよ。いつも「栄養摂ってるのか」って心配になるようなキムちゃん（←真央ちゃんはこう呼んでいた）素人目にも万全じゃなさそうでしたが、すんごいスピードで跳ぶジャンプは圧巻だったし、精一杯の演技で見事フリー一位。ところで「国民の妹」っていうキャッチフレーズはいいんだろうか。20年以上前の日本のアイドル、ヘタすりゃあべ静江のよりセンスが…それも国民性の違い、ということでいいんだろうか。

　本当は一番一番好きなスケーターはミシェル・クワンなんです。スルツカヤと世界女王を争っていた頃が面白かったです。その後こんなに日本ですごい選手が出るとは…。

　それにしても大変耳に障るとんちんかんな実況でした。全日本のときから演技中に変なこと言うので気になってたんですが、代えてもらえないんでしょうかって１人思っていたら男子の実況は違う人だった♪というわけで、男子の演技も楽しみましょう。今は激しい攻撃的な演技の高橋くん、数年後にはしっとり紳士的なすべりを見せてくれないかな～と期待しています。


真央ちゃんのショートの曲があまりに素敵なので次のどちらを買おうか迷っています。