NANAKOROBI YAOKI

最近、家にいるときはテレビを見る時間が前より増えた気がする。中には考えさせられる内容もあったりして平和ボケの頭に刺激になったりすることもあるものだ。

朝の某番組であるアフリカの小国の現状を女子アナがリポートしているのをたまたま見た。初めて聞く国だったけれどテーマはエイズ、貧困。。。

劣悪な衛生状態と教育不足でまだまだエイズ患者は減ることはない。エイズで家の働き頭を亡くし、老人と幼い子供だけになった家。両親が亡くなりティーンネイジャーの長女が学校も行かず幼い妹たちを養っている家。女子アナはその長女に密着取材。畑で獲れたカボチャを何キロも歩いて市場で売りさばき、それが唯一の現金収入源。1個5円くらいで5個売って25円。20円で魚を買って帰る。まさに日々食べていく、妹たちに食べさせるだけが全ての生活。来る日も来る日もその繰り返し。それでも小さい子供だけが残された家よりはマシだと言う。長女は両親の遺言を守って日々、家事育児をこなし今の生活に不満も疑問も持っていない。

貧困とはまさに他に選択肢が何もないということだと朝から見せつけられ重い気分で会社へ向かった。

別の日に日本で急増するニートを特集する報道番組を見たことを思い出した。ニートは成人しても学校も行かず定職にもつかず多くの場合は親と同居で親に扶養されている人たち。20代から30代まで年齢層も広がっている。
28歳の大卒の男性ニートの一日に密着。
父親はあと数年で定年を迎える会社員。母親はパートに出ている。この息子は正午頃、起きて一日ネットしたり趣味の漫画を書いたり同人誌サイトに書き込みしたり。そうやって一日を過ごす。この生活に満足しているという。親に収入がある限りはこの生活を続けるだろうと。普通に働いてお金を稼いでということに価値を見出せないと。

ちょうど団塊世代の親を持つ現代のニートたち。親の代は楽しいことも我慢し疑問も持たず仕事一筋。せめて子供達には好きなことをさせたい、やりたいことをやらせたい、という思いが逆に仇になったのだろうか。本当にやりたいことが見つからなければ見つかるまで何もやらないでいいというように解釈してしまっているのだろうか。今の日本、お金を稼ぐ手段など多種多様で健康体なら稼ごうと思えば何でもできるだろうが本当にやりたいことがわからない。人付き合いが苦手などが働かない理由。これは選択肢が多すぎることのひとつの弊害だろうか。

アフリカ小国の少女とこの日本の青年を比較するのは無謀だが貧しさの中でも人間の本来あるべき姿を彼女の凛とした表情の中には見ることができた気がした。




今日は水曜日。朝から晴れ晴れとして良い天気早起きしたので昔のCDケースを物色してみた。さわやかな朝のBGMでもと。本当は他のを探していたんだけど、ふとピーボ・ブライソンなんかが目について久しぶりにかけてみた。

うーん、さわやかBGMというより朝から叱咤激励されるような元気な歌声だったわ