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カテゴリ:家族
3月に他界した父の家の売却が決まり、今日が引き渡しでした。
昨日は、私が生後間もない頃から結婚するまで住んでいた家に きょうだいで別れを告げてきました。 母は私が高校生の時に亡くなりましたので、 末っ子の私が結婚してからは、父が一人で暮らしていた家です。 主のいなくなった家は急速に老朽化が進んでいました。 部屋の空気は重く、次々と蘇ってくる思い出に、 胸が苦しくなりました。 父が出張や旅行に行くたびに買って来てくれた 世界の人形がずらりと並べられたガラス棚、 家族で寄せ書きした母へのバースデーカード、 (私の名前は家族の代筆。まだ赤ちゃんだったから、 家族の誰かが書いてくれたのでしょう。) 父が愛用していたオーバーコート、帽子、杖。 父が毎日記録していた家計簿が何年分もとってあり、 お気に入りレシピを集めたスクラップブックには 父の筆跡で丁寧な覚書が書かれていました。 堅実で、几帳面で、家庭的な父は この家で頑張って生き抜いたのだと改めて思いました。 リビングに飾ってあったサンタクロースのロウソクと クリスマスツリーを家に持って帰って、 我が家のクリスマスパーティーの食卓に飾りました。 両親が一緒に祝ってくれているような気がしました。 寝る前に子ども達にこんな話をしながら涙が溢れました。 一緒に泣いて抱きしめてくれる息子、 顔を近づけ、キスしたり、頭を撫でてくれる娘。 子どもたちとのお留守番、クリスマスパーティーの準備を 引き受けてくれたパートナー。 ありがとう。あなた達、家族に支えられています。 大切な人を亡くした時、寄せてはかえす波のように 深い悲しみが繰り返し訪れるけれど、 その度に味わい尽くして、笑顔で乗り越えていこう。 私と家族が、元気に、楽しんで生きていくことが 両親の喜びだと思うから。 お父さん、お母さん、命のバトンは 孫達がしっかり受け取って、走り始めています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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