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テーマ:スペイン語のお勉強日記(327)
カテゴリ:スペイン語
先ほど、本当に久々にメキシコ人の相方と大喧嘩 POR 国際電話!まったく国際電話でけんかすることほどむなしいものはない。ま、ひとまずは収まったけど、私の怒りはまだ収まっていないぞ!
その話は後日書くとして、今日はDOBLE SENTIDOに関して。 DOBLE SENTIDOとはスペイン語で「表向きの意味と裏の意味」と言ったような意味です。タイトルは二枚舌となってますが、日本語でいう二枚舌とはちょっと違うとは思いますが。 以前の日記に「外国語を理解するには単にその言葉の意味だけではなく文化背景などもトータルで理解できないと結局わからない」って言うようなことを書きましたが、DOBLE SENTIDOもそのひとつかもしれません。 手っ取り早くDOBLE SENTIDOの例を挙げるとですね・・・ ある寝具を扱うTVコマーシャルでのお話。 寝具店にベッドを買いにお客が来ます。で、店員は「お客様はどのような寝方(寝相)がお好きですか?」と聞きます。 その好みの寝方によって適しているベッドを勧めるといった設定でした。この寝方(寝相)の部分がDOBLE SENTIDOになっています。スペイン語でいるとPOCICION PREFERIDA となるのですが、これの表向きの意味が「寝相」で、裏の意味が「体位」なのです。コマーシャルなのでもちろん「好みの体位は?」なんて聞けないわけですが、「寝相」という言い方で表現というか、引っ掛けているわけです。 このDOBLE SENTIDOをやたらめったら好んで使うのがメキシコ人。一般的に外国人はDOBLE SENTIDOをほとんど理解できません。スペイン語学校でもそりゃ、教えてくれないし、DOBLE SENTIDOなんてかなり上級ですからね。おまけにただの「言葉の意味」を理解するものではないんですよね。 メキシコ人なりラティーノなりのメンタリティーを理解するかどうかにもかかわってきます。もちろん文化的、歴史的背景も把握してないと理解できません。 なぜ、このようなDOBLE SENTIDOを使うのかというと、意外に思うかもしれませんがラテンアメリカというのは公共の場でインフォーマルであることをものすごく嫌います。たとえば、そこそこフォーマルな場にジーンズなんかで来たら相手にしてもらえません。外見だけじゃなくて中身もそうなのです。使ってはいけない言葉、表現がたくさんあります。 が、しかし、そんなときでもグロいことを言ってみたい!というときにDOBLE SENTIDOで言えば表向きにはまったく問題のない言葉として言えちゃうわけですよね。それに、DOBLE SENTIDOで話せるってのはある程度頭のよさ+頭の回転の速さが要求されるので、これができるってのは知的レベルが高いってことも示せるわけですよね。なので、人の目を気にしまくるメキシコ人は多用するわけです。 なんで、今日はこの話題になったかというと、このHPによく遊びに来ていただいているPOQUITONさんの質問の答えがDOBLE SENTIDOに関するものだったので。 あるメレンゲの曲のタイトルが日本語にあえて訳せば「女性性器」なわけなんですが、表向きにはそういう意味はありません。なので、堂々と歌ってしまえるんですよね~。 それにしても、メレンゲの曲はかんなりきわどいものが多い。さすがの私でも「教育的指導」をしたくなります。 ま、大人がそういう歌を歌っていても、もうしょうがない(←何が?)のですが、物心もついてないような小さな子がそんな卑猥な曲を腰振りながら歌っているのを見ると・・・あぁ~あ・・・。と思ってしまいます。 私ももっとDOBLE SENTIDOを理解して、ドミニカ人にかましてやりたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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