ゲル
モンゴルといえば思い出すのが、広い草原とゲル。ゲルとはモンゴル人が住んでいる家のこと。テント豪華版みたいなもので、遊牧民族の彼らは、草原を牧畜をしながらゲルごと移動する。ゲルごとといっても、ちゃんとゲルをたたんで、ここと思った場所にまた建てるのだ。枠組みは木?が何本も組み合わさったものを壁の部分と天井の部分で組み合わせる。それに何重もフェルトや帆布みたいな布を重ねて出来上がる。天井はストーブの煙突穴と、天窓がある。そこにかぶる布を調節して、昼間は採光窓にもなる。夜は煙突にくっつかない程度に布をかぶせ風を防ぐ。風邪で飛ばされないように大きな石の重りもついている。内部テントというと何もないのかと思いきや、ベッドやテーブル、ストーブ、戸棚まである。ベッドは観光者用のものとしても、9月には寒くなり、冬は-40℃にもなるモンゴルではストーブは必須だ。中に入るとすごく不思議な空間で、現代じゃない昔に来たような感覚になる。今も本当に遊牧しながら生活をしている人はこの中で生活のすべてが行われるのだと思うと不思議な感じがした。台所にもなれば、ベッドルームにもなるのだから。家族一緒に住むので、プライバシーなんてないが、団欒や、家族の絆みたいなものは強くなるんだろうなぁ、、と思った。ゲルに泊まったことはすごく貴重な体験だったと思う。 ゲルの外観。空気が乾燥しているので、 靴下を干してみました♪