電話。
ケータイを持つようになってから、自宅の固定電話って、あんまり使われていない。去年の夏、カミナリで、電話が不通だったことに気付くのもかなり遅かったらしい。…で、保育園の連絡網が回らなくて、園長先生に怒られた…だけど怒られたって、ねえ。だいたい、カミナリくらいで連絡網が途絶えて非常時はどうするんだっ!たまに電話に出ると、「奥様でいらっしゃいますか」とかヨソユキ声の女性の声。…わ、私?なんて、最初の頃は、奥様という聞き慣れない単語にドキドキしてたけど、今では"またかよ"状態で、負けずにヨソユキ声で「はい、そうでございますが?」と言い返す。たいがい、只今キャンペーンで、無料で掃除をするとか、お布団を洗うとか、料理を作りに来るとか言われる。この手のセールスもだんだん手が込んできて、何が目的なのかよくわからないものも多い。何度か、「訪問販売で羽毛布団を購入されましたよね?」という電話も来た。しかし、ウチの夫婦はノーと言える日本人なので、訪問販売で何か買うとか、あまり考えられない。おばーちゃんは、古き良き時代の日本人女性なので、家人に意見を聞かずに何か買ったりできない。信じられないが、意思決定は、生前はおじいちゃん、現在は息子である私のダンナに任せる。ダンナに「ダメ」と言われても、どうしても心残りな場合は、私に相談…という形で泣きつき、私がダンナを説得するハメになる。そんな事情で「はいっ?うちでですか?訪問販売でお布団を? いいえ~、買いませんよ」と、つい即答してしまうのだが、あまり何度もこんなアヤシイ電話が来ると、「はい、買っちゃいました」とか言ったら、どうなるんだろ~…といった興味がむくむくと湧き上がり、ちょっとした葛藤もあったりする。どうも、この場合、購入した会社のアフターサービスを装い、クリーニングの名目でお布団を預かっていき、「この布団はダニが凄くてこのまま使い続けるとタイヘンなことになる」と、半ば脅して、新しいお布団を購入させるらしい。よくもまあ、次々とイロイロ考えるものだ。私も育児休暇中、ヒマな時に「○ィズ○ー英語システム」の電話に付き合ってみたことがあるけれど、ちょっと相手にするとなかなかしつこい。中には、本当に購入してしまって、ダンナにものすごく叱られた友人もいる。月々1,980円くらいの支払いで、何十万もするものを購入する契約をしたら、仮に必要なものであっても、普通は叱られると私も思う。○ィズ○ーの英語システムのセールスの場合は、月々1,980円の支払いをウリにしているので、現金一括の価格をなかなか言わない。何回払いなのかも言わない。そんなもの、買えるかっ!たしか、一括だと35万くらいだった気がするけれど、現金歓迎…ということではないらしい。「では、35万の価値があると思えたら、こちらから連絡しますから」と言って、電話を切ろうとしたら、「ですから、現金じゃなくてもいいんですよ。 月々、たったの1,980円を、お子さんのために払えませんか?」などと、食い下がる。「じゃあ聞くけど、金利がいくらになるのか言ってみてよ。 月々1,980円で、総支払額は、一体いくらなの?!!!! 現金で支払う価値のないものを分割で買って割高にしてどうすんの? 言ってること、おかしいよ。」ウワサでは、50万くらいになるらしい。…金利も多分、フトコロに入るしくみなのね、きっと。自社ローンとかで。他にも、子供の英語や、教材のセールスはものすごい数存在する。いきなりやってきて、私に引き足し引き算と、引き引き引き算の講義をしようとしたヒトもいた。親の代で履修していない部分を巧みに突こうとしている努力は買うが。仕事なので仕方がないところもあるけれど、忙しい時は、やめてほしいものだ。