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テーマ:今日の健康状態は?(10617)
カテゴリ:カイチュウ博士の健康四方山話
インフルエンザにかからないようにしているのは「免疫」 ですが、がんを予防したり、花粉症やアレルギーを起こさせ ないようにしているのも「免疫」です。私はかねがね腸内細菌 が免疫力の70%を作っていると話していますが、免疫を抑制 する腸内細菌がいることが明らかになりました。 東大の本田賢也准教授らは、消化管に常在するクロストジウ ム属細菌が免疫を抑制する制御性T細胞(TREG細胞)の産生 を強力に誘導することを明らかにしました。炎症性大腸炎はTRE G細胞が少ないので、この病気の治療につながると期待されてい ます。関節リウマチなど自己免疫疾患の症状の軽減にも役立つと 考えられています。 正常マウスの腸内細菌約500種を調べると「クロストリジウム属 細菌」がいた場合、免疫の暴走を抑える免疫細胞「TREG細胞」が 多いことがわかったのです。この細菌を腸内細菌がいない無菌マウ スに飲ませると、正常マウスと同じになりました。 クロストリジウム属細菌はいつも腸にいて無害な共生菌です。嫌 気性菌といって酸素のない状態でのみ増殖できる菌です。私たちが 調べると、この菌は下痢の時は正常数、腸にいますが、慢性便秘 が続くと数がわかっています。面白いことに乳酸菌は、下痢の時に 減っていて、便秘の時は変わりません。腸内細菌のバランスが大切 ということです。
http://blog.goo.ne.jp/chatarou1951
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Last updated
2011.01.29 02:48:39
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