テーマ:今日の出来事(292794)
カテゴリ:sweet days
「ジャンケンポン!!」 どちらが冷蔵庫まで烏龍茶を取りに行くかでジャンケンをした。 いつもなら彼が勝つんだけど、10~15回に1回くらいの割合で私が勝つことがある。 私が勝つと、彼はとても悔しがる。何かと理由をつけて負けたのは自分なのに私にさせようとする。 「ジャンケンポン!!」 「やった、私の勝ち♥」 「いいや、いっちゃんの負け! いっちゃんの小さいパーじゃ俺の大きいグーは包めんかろ?」 あれれ?この台詞、何処かで聞いたことあるぞ。 いつだったっけ?確かにこれと同じ台詞を聞いたことがあるんだけどな。 渋々冷蔵庫に烏龍茶を取りに行きながら、遥か遠い昔の記憶を検索した。 ああ、そうだ!ヘイジ(父)と小さい時にジャンケンして私が勝った時に同じことを言われたんだ!! 幼い頃、父とジャンケンをして私が勝つと父はよくこう言った。 「郁のグーは俺のチョキで簡単に切れるから、負け」 「郁のチョキじゃ俺のパーは切れないから、負け」 「郁のパーじゃ俺のグーは包めないから、負け」 結局ジャンケンをしてもしなくても父の勝ちで、私は負けなのだ。 その当時も、今思い出しても、理不尽だよなと思う。 いい年をして、幼い娘に対して変な対抗心を持っていた父。60を目前に控えた今もそれは健在だ。 「遊ちゃん!うちの困ったヘイジと違うんやけ、 自分が負けたんやったら、ちゃんと負けを認めて遊ちゃんが取りに行かな」 何を突然言い出すかな、と言いだけな彼にニンマリ笑いながら烏龍茶を手渡した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 6, 2005 02:23:15 PM
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