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March 31, 2007
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カテゴリ:talk to oneself








「夫婦って、一体ナニ?」









あまり良くない意味で、とても興味深い夫婦が居る。









私は口出しすることもなく、ただ傍観している。









その夫婦は数年の交際期間を経て、
夫人の妊娠をきっかけに3年前に入籍した。
『出来ちゃった結婚』。まぁ、よくある話だろう。










入籍前、夫人はよく
“27には結婚する”と話していたと聞く。
実際に、彼女は27になる年に入籍を果たしている。
そんなエピソードを聞いた後に、
交際中の性交渉では、常に避妊をしていなかった、
という話をご主人から聞かされると、
彼女の計算では?等とつい要らぬ想像してしまう。










入籍後、暫くは
部屋を借りて二人で暮らしていたという。
ある時、夫人の実父が、家族の知らぬ間に、
多額の借金を作っていたことが判明したそうだ。

“父の稼ぎだけでは、とても返済出来そうにない。
だから、実家に住んで一緒に借金を返済して欲しい”

夫人はご主人にそう申し出た。
当時、ご主人は諸事情により無職。
負い目もあり、彼女の実家に住むこととなった。










それからが彼にとって、地獄の始まりだったのだ。










夫人は母親と一緒になって、
幾度となくご主人を責め立てた。

“私のお父さんは、もっと面倒を見てくれた。
だから、あなたももっと子どもの面倒を診てよ”
“帰りは毎日遅いのに、なんで稼ぎが少ないの?”
“何処其処のご主人は、××してくれるらしいわよ。
あなたもしてくれても良いんじゃない?もっと××して”
“そんなんじゃ、お義父さんのようになってしまわよ!”

ご主人は、次第に家から遠ざかっていった。
居ても疲れるから家に帰りたくない、と洩らしていた。










普通、夫婦どちらかの両親と同居している場合、
夫なり妻なりが、味方につくのではないのだろうか?
味方してくれる筈の人が一緒になって責め立てては、
自宅での居場所がなくなってしまい、
余計心が離れていってしまうのではないのだろうか?










幼少の頃、
父親から遊んでもらったという記憶のないご主人。

“親父から遊んでもらった記憶が、
ほんの少しでも残ってくれていれば…”

仕事が忙しく休みも不定期なため、
僅かな時間でも、子どもを抱いて散歩をした。
しかし、夫人はご主人が薄汚れた格好で、
子どもを抱いて近所を歩く姿がどうも気に入らない。










“そんな格好で、
子どもを抱いて散歩するのは止めて頂戴!”

世話をしろ、と言う割には、
少し可笑しな発言なのではないのだろうか?










ご主人が夫人の両親を
否定するような発言を少しでもすると、
私の両親を否定するの!?と怒鳴り散らすが、
ご主人の両親を平気で蔑むような発言をする夫人。

“俺は駄目で、お前は良いのか?”

それでも彼は、子どものために頑張り続けた。

“やっぱり自分の血を継ぐ子どもは可愛いだろ。
俺一人が我慢すれば取り敢えず丸く収まるんだから”

苦笑しながら彼は言っていた。










そして、何かにつけて夫の浮気を疑う妻。
仕事の引継ぎ、相談の電話、メール。
それらが女性の同僚からあろうものなら、
携帯電話を片手に、夫人はご主人を激しくなじった。

“○○さんと浮気をしているんじゃないの!?
そんな話、電話やメールじゃなくても出来るじゃない”

ご主人は、それが嫌で通話やメールの履歴を消した。
しかし、それらを消したら消したで、また疑われる。










何時だったか、
どうしたら良いと思う?と問われたことがあった。

『夫婦間の問題に入るってことは、
ある意味、その人の人生を背負うってことになる。
だから、そんな責任を持てないというのであれば、
彼らの問題に関わらない方が、かえって親切だ』
と30以上も年の離れた知人から言われたことがある。
友達とはいえ、巻き込まれるのは御免だった。
冷たい人と思われるかもしれないが、
私は、彼の問いに、出来れば答えたくなどなかった。










縋るような瞳。
そんな目をして見詰められたら、
何も答えないわけにはいかないじゃないか…

「普段、会話してないって言ってたよね?
自分が変われば、相手も変わるもんなんだよ。
積極的に奥さんとコミュニケーションを取ったら?」

そう私は答えた。










しかし、残念なことに、
この彼の努力が逆に夫人の疑念を煽った。

“浮気をしていて、
私に負い目があるからなのではないだろうか?”

夫人の携帯電話チェックは、
日増しにエスカレートしていった。









事ある毎に、夫人は言った。
あなたのことが信じられない、と。










『信じられない』夫の稼いだ金で妻は、
好きな服を買い、好きな時に髪を切り飾り立てた。
浮気防止と銘打って、
ご主人には一銭の小遣いも与えていないのに―










“俺に自由はなく、
ただ家に金さえ入れれば良いのか?”










“子どもと離れるのは辛いが妻と離婚をしよう”

ご主人が離婚を真剣に考え始めた頃だった。
入籍以来、夜の営みを拒み続けていた夫人が、
彼女の方から、かなり大胆に誘ってきたのだという。

“なんだかんだ言っても、まだ愛してくれているのだ”

彼は喜んで夫人の誘いに応じたそうだ。











私はこの打ち明け話を聞いて、思わず言った。
ちゃんと避妊した?と。不思議がる彼に私は答えた。

「奥さんはね、
離婚を考えてることに薄々気付いてるんだよ。
奥さんにとって、あなたは金づるみたいなものでしょ?
きっと、金づるを引き留めたくって誘ったんだよ。
何ヶ月かしたら、二人目が出来たの、とか言われよ」

私の発言に不快の意を表した。
しかしこれが、数ヶ月後に現実となる。









“妻から二人目が出来た、と言われた。
俺はずっと妻と離婚することを考えていた。
考えさせてと言ったら、もう堕ろせないから、
お腹の子どもと一緒に私を殺してくれと叫ばれた。
育てる自信はないし、堕ろせないから殺してくれ、と”










彼は、迷ったという。
それでも考えさせてくれという彼を、
夫人は無理矢理産婦人科に連れて行った。

“あなたは、この子を殺せるの?”

お腹の中で動く胎児の映像を見せられ、
子どもが生まれるまでは待とうと思ったそうだ。










やっぱり、と言い掛けて止めた。

“お前の言ったとおりになったな”

育児も家事も全て母親がしてくれる。
自分は何もしなくても良い、という環境。
一度楽をすることを体が覚えてしまったら、
もう苦労して自分が働こうとは思わなくなるだろう。
どんな手段を使ってでも、繋ぎ止めようとするだろう。









現在、
子どもは無事に生まれ、すくすくと育っていると聞く。
そして、新たに問題が発生しているとも…










私は、彼の奥様に訊きたい。










「夫は、あなたの奴隷なの?
何故、信じられない人の子どもを生めるの?
何故、信じられない人が稼いだお金を使えるの?
何故、夫を労うことも、要求を聞き入れもしないのに、
自分の要求だけ相手に突きつけることが出来るの?」










夫婦って、
譲り合って助け合って生きていくもんじゃないの?









それって、結婚していない私の理想論?










夫婦って、一体ナニ?






Photo by NOION





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Last updated  March 31, 2007 08:48:19 PM
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