もっとレべルの高い珍言を
『プライドは高いが、志は低い』(あるコントでのギャグです)首相が辞任の記者会見で発した一言がネット界で流行語になっています。それは質問した記者に発した「あなたとは違うんですよ」です。私は記者会見を見ていないので、いかなる流れで発せられたのかわかりません。アメリカであれば、それを言われた記者が応戦するのでしょうが、日本ではそれだけの力量のある記者はいないでしょうから、無理でしょう。もっとも別な見方をすれば、あの捨てゼリフを引き出した記者は『すご腕』なのかも知れません。早くも今年の流行語大賞候補になっているようです。建前では、政治家は『国民に向かって説明する』職業です。彼らも人間ですから、時には名言、珍言、失言を吐いています。いま、私が覚えているのは、次の珍言です。 国鉄も俺の言うことを一つくらい聞いてくれてもいいじゃないかこの主は北関東の某県選出の衆議院議員で、当時は運輸大臣でした。その代議士センセイが、国鉄(当時)ダイヤ改正で選挙区内の某駅に急行を停車させるよう指示していたことが発覚しました。それが1966年9月3日でした。釈明しましたが、翌月に辞任に追い込まれました。日本の交通を考える運輸大臣よりも、地元の利益代表の顔を持っていたのでしょう。そういえば、時代小説に出てくる侍のような名前でした。