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カテゴリ:1-2・音楽教室(保護者・生徒)
賛否両論だと思いますが・・
楽譜をしっかり、間違えずに弾くということ。 まあ、大切な事です。 特にクラシックは「再現の美しさ」も大切です♪ 学内試験、グレード試験、コンクール、音大受験、・・・ 楽譜の正確さは求められます。 しかし、 現実の話です。 私は、結婚式、披露宴、クラブのピアノ弾き、ライブハウス・・・プラス、リトミックや音楽教室と、お金をいただく演奏活動もしていました。 いわゆる「商業音楽」とでもいいますでしょうか・・ ♪簡単に話すと、結婚式で例えば結婚行進曲(ワーグナー、メンデルスゾーン)弾くこと多いです。楽譜を忠実に弾いていては、新郎新婦が高砂につくとき、神父様の前につくときのタイミング、ひとそれぞれ。そこに合わせて盛り上げて終了させるために、正確さは求められません。「うまく」合わせる方が重要です。 ♪クラブのピアノ弾きでは、お客さんから突然リクエストがはいります。始めてみる楽譜。深刻に生真面目に弾いていては、演奏になりません。お金を頂いていますから、リクエストの曲をそれなりに満足してもらわなくてはいけません。始めて弾く曲でも、まあ、それっぽくひかなくてはなりません。楽譜の正確さよりもそれっぽくは大切です。 ♪ライブハウス(バンド)では、観客やメンバーがのってた時いきなり、「ピアノ(キーボード)ソロ」のアピールをメンバーからされる事あります。「ちゃんとした楽譜」はありません。メインモチーフの小節数をなんとか繋げなくてはなりません。 ♪リトミック、保育園、レッスンなどで、初めて、子どもに歌わせる時、伴奏に夢中になるより、子どもが「歌いやすい」ようにイントロを大げさにしたり、歌いやすくするために工夫しなくてはなりません。楽譜をがつがつ見てばかりでは、子どもは集中してくれません。 ♪生徒が持ってきた曲、合唱の伴奏だったり、いろいろですが、どんな曲?と言われたとき、「こんな曲だよ」と伝えるのに、初見演奏如く必死にひいたのでは伝わりません。 実際、「演奏会」ではなく、「商業的な」「お金をいただく」演奏をする時、実際、たくさん練習して披露する以外が、多い。という事もあるという事です・・ 私の生徒で、仕事に多少なりとも音楽がかかわる場合(幼稚園教諭、保育士さんなど含む)、いくらショパンを確実にできても、実際はショパンを弾くより、「犬のおまわりさん」とかを弾く状況が多いわけです。そんな時「楽譜通り」の気持ちを持ちすぎるとなかなか現実、対応できない事もしばしば。 結局、いきなりの状況に対応できるのが一番「使える」事になると思います。 音楽的でない! といってしまえばそれまででですが、 「現実」の話です。 初見力が非の打ちどころなく備わっていれば何も問題ないかもですが、初見力だけでは対応できない事も、商業的には多いわけです。 私の生徒には、保育士さん、幼稚園教諭が大変多いです。彼女達はとても真面目な方が多く、一生懸命レッスンにも欠かさず来てくれます。真面目さゆえに、楽譜を几帳面に再現しようとしてくれます。でも、子どもが集中しなかったら?ぐずりだしたら?曲のイントロで行進して歌いだす予定でも、子どもの歩き方が遅かったら?? 予期せぬことの対応がなかなか難しいという話です。 仕事でなくても、発表会で、わからなくなって止まってしまうより、臨機応変にうま~くたちまわる、大切なひとつと思います。 「演奏は生モノ」 楽譜通りも大切。 でも、うまくたちまわるために、いい意味のいいかげんさ、それっぽくひけるたのもしさも、実際の現場では必要にもなります。 仕事にしないで、美しさ、楽譜の再現の素敵さを研究していくのも、もちろんあり。 素敵なこと、と思います。 音大に行くわけではなくても、子どもや誰かの前で弾くという事がある時こそ、むしろ、楽譜の正確さだけではない大切さもあるんじゃないかと。 とくに、将来いろんな可能性がある子どもたちは、しっかり曲を間違えないで弾くだけにこだわらずに(これももちろん大切ですが)、カデンツや、歌や、即興演奏・・沢山経験してもらいたいと思います。 成長して、忙しくなって、「時間がないからピアノやめます」と言う前に、いい意味の、いいかげんに弾くこと、それっぽく弾くこと、コード譜みて弾くこと、弾き歌いしちゃう事。沢山の楽しみ方山ほどあります♪ 忙しい時こそ、経験のチャンス♪ それがきっかけで、仕事につながる事もあるかもしれないし?♪ 大きく、長~い目で、いろんな経験するの大切と思います。 何がきっかけになるかは ほんとに、わかりませんよね♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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