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♪音楽教室日記

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2008年02月13日
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講師と生徒と保護者の関係、3人、うまく連携がとれることはベストです。

私が一番良いと思える形は、講師と生徒間はしっかりつながっていて、保護者の方とは、ある意味、こっそり連携がいいな。と思います。
年齢が上がるにつれて特に。

一つの反省に・・
私にとっては理想的な、連携の取れているご家庭がありました。
お母様が必ず迎えにいらして、時間的にもお母様と話す事が出来る時間帯の生徒でした。
今日のレッスン内容や、その子が良くできたことも、しっかりその子の前でほめたりしていました。(計画的に)
お母様もレッスン内容を理解されていて、ご家庭でも、協力されつつ課題をされたり。
とても順調に順調に上達していきました。
もちろん、ご家庭では、見守る程度にしてください。
くれぐれも、お母様も指導になってしまったら、本人つらいばかりですから。
は口癖のように。

しかし・・

それは、私とお母様の連携が強すぎた。

お母様もよくご理解されていました。が・・

生徒から見たら
「いつも、先生とお母さんがはなしてる。逃げ道がない・・」
と、感じてしまっていたようです。

教育熱心なご家庭で、課題をやらない事はない。
そのため、計画どおりに上達していくような生徒でした。
これも、お母さんの協力があってのこと。

それが生徒の締め付けになっていました。

爆発したのは5年生の時。

5年生と言えば、お母様が過去少しピアノをやられていても、なかなか曲も高度になって教えるわけにはいかなくなります。
たいていのご家庭は、小さい時に家庭練習を一緒にしていたとしても、5年生くらいでは、もう、
「本人におまかせ」
もしくは、
「練習したの??」
程度の声掛け、があるだけでも、本人にしたら「うるさいな~」なんて思う年頃。

そんな事もなく、きちんと素直に上達していた生徒でした。

急な爆発に、お母様はびっくりです。
突然
「ピアノをいつまで弾き続けたらいいの??」
「ピアノが終わるのは何が弾けたらいいの??」
と。

その話をきいて、私もびっくりしました。
思えば、その年頃、自分の自由に好きな曲もでてきたり、弾きたい曲もでてきたり、いい意味でまばら、な感覚がでてきて当然。
やる気ない時期があったり、突然はりきったり。そんなあやふやな時期があって当然。

その子にはそれがなかった。
1年生からの5年間。順調に順調に・・
家庭でもレッスンでも「よいこ」でした。

お母様も、今回は悩まれたようです。
ふと気付けば、その子は5年間で、ピアノは続いていたが、水泳、バレエ、体操、書道・・ありとあらゆる習い事をさせ、それなりに結果が残せるくらいにきちんとやっていた。
でも、続かなかった。
唯一ピアノだけが残っている状態。
せっかく続いているのになんで??と感じられたようです。

どの習いごとにもきちんと取り組み、家庭でも協力体制で。

お母様と、今回は、本人がいない時に話し合い、他の習い事に比べて続けているという事は、ピアノが嫌いというわけではなさそう。
他の生徒とくらべて、彼女の特別なことは、やはり、関わりすぎる事なのでは?
という話になりました。
私も、他のご家庭の同じ年代の子と比べたら、やはり、お母様との連携が、本人の前で取り過ぎている事を感じ、それも伝えました。

そこで、本人の前であまり、私とお母様がレッスンの事を話さない。
家庭では、一切弾かない事があってもほっておく。
気になった事は、電話で連絡を。
という方法にしてみました。

それからのレッスン、半年は、今までの練習をなかったことにするように、一切家では練習せずガタガタでした。
指は回らなくなるし、あ~あ~~・・な状態でした。
私も少し気を抜いて、普通の話や学校の話をきいたり、ゆったりレッスンしました。
言葉づかいも、「です」「ます」から
「そうなんだ~」とかになってきて、あきらかに打ち解けてきた感じ。

その後

中学生になりました。
まだ続けています(^-^)

ようやく、私が提示した曲にも
「この曲、微妙~」
とか
「結構この曲好き」
とかも言いだして、いい意味でバランス悪く?練習するように変化してきました。
何でもかんでも、それなりにできて、習ってはやめ、習ってはやめ・・
が基本になっていた彼女には、中学生まで続いているピアノに自信を持ち始めています。
過去の蓄積があるのと、彼女は理解力がとてもいい。
バランス悪くても、とてもよく弾ける子です。
そのバランスの悪さも、調整できるくらいに。

相変わらずお母様は、いつもいつも心配顔ですが、家庭ではすっかり一切ピアノに口出しをされないようです。
たまに、連絡もあり、いまの家庭での状況を知らせてくれています。

つかずはなれず。
微妙に難しいです。

ピアノは長く続けなくては見えてきませんが、続けるためには、「何か」の環境も影響していたり。
最終的には本人の「継続力」だけれども、環境設定も考えてあげるのもひとつ。

続ける、って難しいものですね~。

「ピアノが上手」よりも「ピアノを続けている」の方があきらかにすごいことだと感じませんか?
まだまだ、これから飛躍しそうな彼女です。
大事に育てたい。と思います。

やめるのはいつでもできる。
やめるのは簡単。
継続してみて、
「続けなければよかった」と、後悔することはないような気がします。





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Last updated  2008年02月13日 10時06分12秒
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