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カテゴリ:1-2・音楽教室(保護者・生徒)
講師と生徒と保護者の関係、3人、うまく連携がとれることはベストです。
私が一番良いと思える形は、講師と生徒間はしっかりつながっていて、保護者の方とは、ある意味、こっそり連携がいいな。と思います。 年齢が上がるにつれて特に。 一つの反省に・・ 私にとっては理想的な、連携の取れているご家庭がありました。 お母様が必ず迎えにいらして、時間的にもお母様と話す事が出来る時間帯の生徒でした。 今日のレッスン内容や、その子が良くできたことも、しっかりその子の前でほめたりしていました。(計画的に) お母様もレッスン内容を理解されていて、ご家庭でも、協力されつつ課題をされたり。 とても順調に順調に上達していきました。 もちろん、ご家庭では、見守る程度にしてください。 くれぐれも、お母様も指導になってしまったら、本人つらいばかりですから。 は口癖のように。 しかし・・ それは、私とお母様の連携が強すぎた。 お母様もよくご理解されていました。が・・ 生徒から見たら 「いつも、先生とお母さんがはなしてる。逃げ道がない・・」 と、感じてしまっていたようです。 教育熱心なご家庭で、課題をやらない事はない。 そのため、計画どおりに上達していくような生徒でした。 これも、お母さんの協力があってのこと。 それが生徒の締め付けになっていました。 爆発したのは5年生の時。 5年生と言えば、お母様が過去少しピアノをやられていても、なかなか曲も高度になって教えるわけにはいかなくなります。 たいていのご家庭は、小さい時に家庭練習を一緒にしていたとしても、5年生くらいでは、もう、 「本人におまかせ」 もしくは、 「練習したの??」 程度の声掛け、があるだけでも、本人にしたら「うるさいな~」なんて思う年頃。 そんな事もなく、きちんと素直に上達していた生徒でした。 急な爆発に、お母様はびっくりです。 突然 「ピアノをいつまで弾き続けたらいいの??」 「ピアノが終わるのは何が弾けたらいいの??」 と。 その話をきいて、私もびっくりしました。 思えば、その年頃、自分の自由に好きな曲もでてきたり、弾きたい曲もでてきたり、いい意味でまばら、な感覚がでてきて当然。 やる気ない時期があったり、突然はりきったり。そんなあやふやな時期があって当然。 その子にはそれがなかった。 1年生からの5年間。順調に順調に・・ 家庭でもレッスンでも「よいこ」でした。 お母様も、今回は悩まれたようです。 ふと気付けば、その子は5年間で、ピアノは続いていたが、水泳、バレエ、体操、書道・・ありとあらゆる習い事をさせ、それなりに結果が残せるくらいにきちんとやっていた。 でも、続かなかった。 唯一ピアノだけが残っている状態。 せっかく続いているのになんで??と感じられたようです。 どの習いごとにもきちんと取り組み、家庭でも協力体制で。 お母様と、今回は、本人がいない時に話し合い、他の習い事に比べて続けているという事は、ピアノが嫌いというわけではなさそう。 他の生徒とくらべて、彼女の特別なことは、やはり、関わりすぎる事なのでは? という話になりました。 私も、他のご家庭の同じ年代の子と比べたら、やはり、お母様との連携が、本人の前で取り過ぎている事を感じ、それも伝えました。 そこで、本人の前であまり、私とお母様がレッスンの事を話さない。 家庭では、一切弾かない事があってもほっておく。 気になった事は、電話で連絡を。 という方法にしてみました。 それからのレッスン、半年は、今までの練習をなかったことにするように、一切家では練習せずガタガタでした。 指は回らなくなるし、あ~あ~~・・な状態でした。 私も少し気を抜いて、普通の話や学校の話をきいたり、ゆったりレッスンしました。 言葉づかいも、「です」「ます」から 「そうなんだ~」とかになってきて、あきらかに打ち解けてきた感じ。 その後 中学生になりました。 まだ続けています(^-^) ようやく、私が提示した曲にも 「この曲、微妙~」 とか 「結構この曲好き」 とかも言いだして、いい意味でバランス悪く?練習するように変化してきました。 何でもかんでも、それなりにできて、習ってはやめ、習ってはやめ・・ が基本になっていた彼女には、中学生まで続いているピアノに自信を持ち始めています。 過去の蓄積があるのと、彼女は理解力がとてもいい。 バランス悪くても、とてもよく弾ける子です。 そのバランスの悪さも、調整できるくらいに。 相変わらずお母様は、いつもいつも心配顔ですが、家庭ではすっかり一切ピアノに口出しをされないようです。 たまに、連絡もあり、いまの家庭での状況を知らせてくれています。 つかずはなれず。 微妙に難しいです。 ピアノは長く続けなくては見えてきませんが、続けるためには、「何か」の環境も影響していたり。 最終的には本人の「継続力」だけれども、環境設定も考えてあげるのもひとつ。 続ける、って難しいものですね~。 「ピアノが上手」よりも「ピアノを続けている」の方があきらかにすごいことだと感じませんか? まだまだ、これから飛躍しそうな彼女です。 大事に育てたい。と思います。 やめるのはいつでもできる。 やめるのは簡単。 継続してみて、 「続けなければよかった」と、後悔することはないような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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