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♪音楽教室日記

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2008年03月28日
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「専門的に娘には音楽をやらせたいんですよ」
なんていう話を、その、お母様から相談されました。

私が教えていたのは、娘さんではなく、その、お母さん。
娘さんは家の近くで、企業系の個人レッスンをしています。

お母さんは、完全初心者ですが、娘と話が合わせられるように。
と、お母さんも習い出した、熱心な方でした。

とても、とても、初心者の方で、まったく音楽をご存知ない方でした。
お母様は、1年間他の先生に習っていて、講師移動で私のところへいらしたのですが、その1年間にやられたことは、
「エリーゼのために」を1年間かけて、手とり足とりで音符も読めずに、場所を覚えて、弾いてみた。というレッスンでしたので、ちょっと感覚が厳しいな。
そんな状況でした。
ですから、暗記が終われば、もう二度と自力で弾けないのです。

「どんなことをやっていきたいですか」
「次は別れの曲とか」

そんな感覚のお母さまでした。もちろん原譜で。

初心者の方こそ、きちんと、音符の読み方、やさしい楽譜の仕上げ方、コード譜の挑戦。ここから弾ける楽しみを持ってもらいたいと思う。
お母様のその1年間のレッスンで、何曲弾けるかが、娘の音大への道!!
と、信じてしまっていました。

そんな状況を打破しつつの頃、冒頭の
「娘を音楽の専門家に・・できたら、音高からと。大学なら絶対○大に」
という話を相談されました。

希望が大きい・・・

相談されたからには、きちんとのります。
娘さんの様子がわからないので、一般論ですが
まず、

♪企業音楽教室の個人レッスンの担当の先生に相談する事。
♪企業で続けたいならば、その企業のメイン(売り)にしているレッスン、例えば個人とグループのダブルのレッスン
♪企業ならば、本社的なところ、もしくは、そういう事に力を入れている先生がいるところ
♪確実に専門家にしたいなら、音大付属の教室が近道

というような話をしました。

やはり、その娘さんがどういう状況か分かりませんが、お母様は、ピアノを習う=企業
しか、予想が出来なくて、音大付属の教室がある事をご存知なかった模様です。
見学兼ねて、いかれたらどうか?とすすめました。
最初に、企業とは全くカラーは違うし、発表会にでるのも、予選があったり、楽しみとはちょっと違うかもしれないですよ。と伝えました。

後日、小学3年生になられた娘さんを連れて、見学に行かれたようです。

やはり、その説明の時に
「レベルが全く足りていない。」(その音大が求める)
「ソルフェージュ力が足りない」
「メヌエットは何曲やりましたか」

など、お母様にとっては「??????」
だったそうです。

その娘さんは、それなりに上手だったらしく、学校では1番くらい(?)で、発表会でも、1番くらい上手だったらしいです。

お母様は憤慨されていて
「まずは、曲のレッスンはこちらではとれませんが、ソルフェージュをこちらで習って、もう少し実力をつけてから・・」
みたいな話をされたようです。
「ソルフェージュなんかだいじなんですか?ソルフェージュって歌ですか?」
「メヌエットって、バッハのですか??よく意味がわからなくて」
のような感じで、とても、憤慨でした。

音大付属の教室は、その先にある音大のカラーによっているものです。
たいていの音大ピアノ科といえば、クラシックの専門なので、いい悪いは別にしても、そのカラーを学びたいための、付属教室ですから、そういうものですね。

大きくなってから、本人が選択できるようになってから音大を選ぶ事もできますが、
小さいうちにお家の方が決めて、そのコースに乗せるという事は、結構過酷だったり、信念だったり、うまくいくか失敗するか、難しいです。
うまくはまれば、コースに沿って、しっかりとした練習もしていかれると思います

その後は、ソルフェージュを通い、地道に実力をつけつつがんばっているようです。
お母様の、「有名曲がひけたらいい」
と思っておられた事がもろくも否定され・・
相当どんよりされていましたが・・

レッスンの選択。
どんなレッスンがいいんだろう。

最初にレールを敷くのはやっぱり、お母さんなんですね。










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Last updated  2008年03月28日 09時49分59秒
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