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カテゴリ:1-2・音楽教室(保護者・生徒)
「専門的に娘には音楽をやらせたいんですよ」
なんていう話を、その、お母様から相談されました。 私が教えていたのは、娘さんではなく、その、お母さん。 娘さんは家の近くで、企業系の個人レッスンをしています。 お母さんは、完全初心者ですが、娘と話が合わせられるように。 と、お母さんも習い出した、熱心な方でした。 とても、とても、初心者の方で、まったく音楽をご存知ない方でした。 お母様は、1年間他の先生に習っていて、講師移動で私のところへいらしたのですが、その1年間にやられたことは、 「エリーゼのために」を1年間かけて、手とり足とりで音符も読めずに、場所を覚えて、弾いてみた。というレッスンでしたので、ちょっと感覚が厳しいな。 そんな状況でした。 ですから、暗記が終われば、もう二度と自力で弾けないのです。 「どんなことをやっていきたいですか」 「次は別れの曲とか」 そんな感覚のお母さまでした。もちろん原譜で。 初心者の方こそ、きちんと、音符の読み方、やさしい楽譜の仕上げ方、コード譜の挑戦。ここから弾ける楽しみを持ってもらいたいと思う。 お母様のその1年間のレッスンで、何曲弾けるかが、娘の音大への道!! と、信じてしまっていました。 そんな状況を打破しつつの頃、冒頭の 「娘を音楽の専門家に・・できたら、音高からと。大学なら絶対○大に」 という話を相談されました。 希望が大きい・・・ 相談されたからには、きちんとのります。 娘さんの様子がわからないので、一般論ですが まず、 ♪企業音楽教室の個人レッスンの担当の先生に相談する事。 ♪企業で続けたいならば、その企業のメイン(売り)にしているレッスン、例えば個人とグループのダブルのレッスン ♪企業ならば、本社的なところ、もしくは、そういう事に力を入れている先生がいるところ ♪確実に専門家にしたいなら、音大付属の教室が近道 というような話をしました。 やはり、その娘さんがどういう状況か分かりませんが、お母様は、ピアノを習う=企業 しか、予想が出来なくて、音大付属の教室がある事をご存知なかった模様です。 見学兼ねて、いかれたらどうか?とすすめました。 最初に、企業とは全くカラーは違うし、発表会にでるのも、予選があったり、楽しみとはちょっと違うかもしれないですよ。と伝えました。 後日、小学3年生になられた娘さんを連れて、見学に行かれたようです。 やはり、その説明の時に 「レベルが全く足りていない。」(その音大が求める) 「ソルフェージュ力が足りない」 「メヌエットは何曲やりましたか」 など、お母様にとっては「??????」 だったそうです。 その娘さんは、それなりに上手だったらしく、学校では1番くらい(?)で、発表会でも、1番くらい上手だったらしいです。 お母様は憤慨されていて 「まずは、曲のレッスンはこちらではとれませんが、ソルフェージュをこちらで習って、もう少し実力をつけてから・・」 みたいな話をされたようです。 「ソルフェージュなんかだいじなんですか?ソルフェージュって歌ですか?」 「メヌエットって、バッハのですか??よく意味がわからなくて」 のような感じで、とても、憤慨でした。 音大付属の教室は、その先にある音大のカラーによっているものです。 たいていの音大ピアノ科といえば、クラシックの専門なので、いい悪いは別にしても、そのカラーを学びたいための、付属教室ですから、そういうものですね。 大きくなってから、本人が選択できるようになってから音大を選ぶ事もできますが、 小さいうちにお家の方が決めて、そのコースに乗せるという事は、結構過酷だったり、信念だったり、うまくいくか失敗するか、難しいです。 うまくはまれば、コースに沿って、しっかりとした練習もしていかれると思います その後は、ソルフェージュを通い、地道に実力をつけつつがんばっているようです。 お母様の、「有名曲がひけたらいい」 と思っておられた事がもろくも否定され・・ 相当どんよりされていましたが・・ レッスンの選択。 どんなレッスンがいいんだろう。 最初にレールを敷くのはやっぱり、お母さんなんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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