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カテゴリ:ピアノ
年末の発表会に向けて
高校生の女の子は、 ベートーベンの悲愴第1楽章を練習しています。 彼女は、特に音楽の道に進むのではなく まあ、ピアノ普通に好き♪ って感じで、 普段は、ギターもやっていて、友達とバンドも組んでいます。 普段の練習は、 私の定番レッスンの コード譜もやり、優しい曲もやり、ポピュラーもやり、グレードも。 大曲は発表会のみ。 そんな感じの女の子です。 彼女にとって久しぶりの長い曲です。 アルバイトもしたり、学校も忙しかったりで、 とにかく。 細かい事は後回し。全体をラフに弾けてから。ここをポイントにしています。 まさに美術でいう、デッサンを先にしてしまおう。 そういうスタイルです。 確実にやっている子ではないですから 無理して、この曲を弾かせます。 でも、この曲を弾きたい。 そう、彼女が言ったので、冒険を一緒にしています。 何度練習しても、毎回毎回つっかかるところがある。 デッサン的な弾き方ですから、 間違えやアバウトはいいのですが 「つっかかる」 これは曲が止まるからNGにしています。 「何の音がなければ、つっかからない?」 「え~~ここらへん」 「ピンポイントで教えて。何の音?」 「え~~どこだろ。ここらへん??かな??」 気づいてないんですよ。 突っかかる音って結構。 「じゃ、ここのフレーズ弾いて。絶対間違わないくらいゆっくりでいいから弾いて。つっかかったら、止まって」 ~結局同じとこ、つっかかる~ 「あ、ミ、これフラットだ~」 で、その突っかかるところに、緑のペンでしるしをつける。 赤とか黒は、私が書いてますから あえて、別の色で。 なんか、このフレーズ間違ってばかり。弾きづらい。 そう思っていても 確実に間違う音がピンポイントで決まっている。 そこで、印を自分でつけたり、意識が出来ると、 早くなおせる。 突っかかるところって、 自分で分かっているようだけど、 分かってないことって多い。 彼女が言うように 「このフレーズが間違う」 じゃなくて、 「この音がいやだ」を見つけると、確実に練習量は少なくてすむ。 私が指摘したのでは、だめなんです。 本人に、 「あ、私この音嫌なんだ」 これにきづいもらいたい。 冷静に、沈着に。 間違う部分を気づくこと。 そしたら、そのたった一つの音を意識すればいい。 20回弾いて弾けるようになるより、 この意識なら、2回で直る。 仕上がった時も、何とか弾けた慣れで弾けた。 ではなくて 確実に、間違ったとここそ、得意になる。 意識が明確ですから。 間違うとこ、本人にとって、嫌な音を見つける事が出来たら 早い早い♪ 練習は、やっぱり量より質♪ 当たり前のことですが 結構。 「これ練習したら出来る」 「これ、覚えたら出来る」 と、量で勝負しようとする大きい子は多いです。 大きい子こそ。 量より質で。 いかに練習しないで、弾けるようになろうか。 そこが分かってくると。 いい感じです。 そんな高校生の話です。 もちろん。その先の、表情がどうだ、強弱がどうだ、って一番音楽的な事はあるんですが。 その前の、譜読み段階の話です。 結構。 ここが、難解ですね。苦労の道のりですから。もしくは我慢大会ともいえる。 曲弾くのは好きだけど、 この我慢大会が嫌で、ピアノやめよう。 そう思ってしまう大きい子もいますから。 量より、質。 覚えてもらいたいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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