12月。
今年もあっと言う間にクリスマスの時期がやってきた。実はここで過ごすクリスマスは今年で4度目。初めてのクリスマスはルパンと付き合い始めた年だったのでルパンと、ルパンの家族と過ごすのにドキドキして少し緊張していたと思う。4度目になるとそんな緊張はどこへやらで、むしろ「また来たか」と言うような、ちょっと重い気分にすらなる。別に家族集会が嫌いなわけではないのだけれども毎度毎度のクリスマスプレゼントのアイデアを考えるのは本当に面倒くさい。昨年、一昨年はルパンが仕事だったため私はルパンなしでルパンの実家にお泊りすると言うやや微妙なクリスマスだったのだけれども今年はルパンは休暇をもらえたのでひとりでお泊りはなし。ほ。年越しはまだ何をするか決めていないのだけれど、今年はルパンが元旦出勤なのでおそらく大晦日はふたりで静かに家で過ごすと思う。今まではいつもルパンの弟だとか、友達だとかと集まっていたけれど静かにふたりで過ごすのもまぁありかなと思っていてちょっと楽しみ。イタリアの格言で、Natale con i tuoi, Pasqua con chi vuoi.(クリスマスは家族と、復活祭は好きな人と)と言うのがある通り、ドイツもクリスマスは家族と過ごす。その分大晦日は友達とか恋人と過ごす。日本とはまったく逆なのだけれども、私はやはり日本人なので大晦日は家族が恋しい。何年も何年も、毎年毎年家族と過ごしていたので、大晦日=家族と言う公式が頭にこびりついているのだ。普段は遅くまで起きていると怒られたのにこの日だけは堂々と家族と一緒に夜更かしが出来て、しかも夜には年越しそばが食べられて、大晦日だよドラえもんとか、歌番組とかでテレビ番組は盛りだくさんで、とにかく子供にはなんだかワクワクドキドキの一日なのだ。家族全員と大晦日を過ごさなくなって何年になるだろう。せめて一年に一度くらいは家族全員でのんびり過ごしたい。もう帰ってこない幼少時代が本当に懐かしいし少し寂しい。それでもルパンと一緒の大晦日は楽しい。一番思い出深いのは付き合い始めた年のふたりの初めての大晦日で、ルパンのアイデアでパリで過ごしたこと。今年はどんな大晦日になるのか、楽しみ。