カテゴリ:おでかけ
2007/06/02 sabato
翌朝、旅館のシャトルバスで、クレマチスの丘に向かった。 このように、すっかりセッティングされた旅というのは、どうも不勉強になる。 さぞや、花が咲き乱れ、その花の間を縫うように歩く、 というイメージを勝手に描いていた。 そして、周辺には、いくつもの美術館がある。 最初に入ったのがヴァンジ彫刻美術館。 もとより、ジュリアーノ・ヴァンジなどという名前に記憶はなく、 館内を回りながら「全部同じ人の作品なの?」というバカな質問を傍らの人にしながら、 それでも小さなプレートの描かれているのがイタリア語だったから、 それはタイトルで、人の名前ではないということだけは分かった。 いつも上野あたりで見る、現代彫刻と違って、 何ともユーモラスな具象彫刻、というのにも惑わされた。 美術館を通り抜けると、拾い芝生の周辺にクレマチスが咲いているところに出た。 クレマチスの種類がどれくらいあるのか知らないが、 私の知識はテッセンによく似た紫の花というくらい。 丁度手入れをしていた庭師さんに訊いたら、 「テッセンは、中国原産のクレマチスの一種で、花は白くて、紫の花はありません」 というので、びっくり! あの辺に行くとあります、というところに行ってみたのだが、 白い花は、もう盛りを過ぎたのか、茶色がかって、汚くなっていた。 綺麗なのを選んで、撮してみたが、図録を見ると、どうやらこれは テッセンではないらしい。 いずれにしろ、クレマチスというのは、何か寂しい花で、 片隅に植えられてたばらが、オールドタイプではあっても、華やかさでは勝っていた。 ここから、10分ほど上っていくと、「ビュッフェ美術館」や「井上靖文学館」がある。 少しも恐くない吊り橋のある遊歩道を歩いて、その前まで行ったが、どちらにも入らず、 戻ってきてしまった。 ビュッフェは、何処でも見ることが出来そうな気がするし、 本好きでも、その作家が好きでも、手書き原稿などを見たいとは思わないので、 わざわざ高い料金払う気にならなかった 予約を取るのが難しいという、イタリアレストランを貸し切りで、遅めの昼食。 そして解散。 快晴ではなかったが、暑い中、自販機もなく、お水のサービス1箇所だけで歩き回るのは、 ちょっと辛いものがった。 レストランの予約を取るのが難しいというのも、他にないから、 といってしまえばそれまで。 何となく、どのサービスにも横柄な感じがしたのも、やむを得ないのかな~ 今思えば、ヴァンジの彫刻のところだけはもっとゆっくりしていたかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月05日 07時09分21秒
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