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LA STANZA CHIARA 〜キアラの覚書〜

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2007年06月16日
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カテゴリ:イタリア好き
2007/06/16 sabato
イタリア旅行に2度ご一緒しているマドンナ先生が、
某短大の公開講座でお話しするというので、仲間2人誘って行って来た。
「ヴェネツィアの建築ー現代に繋がる歴史的空間」というタイトルで、
2年前半年暮らした時の話。

しばらく振りだったので、すっかり忘れていたのだが、いつも、
半端でない数の写真を見せてくれ、大変な速さで喋る先生。
「講師料2倍貰わないとダメよ」
と進言したりしていたのだが、今日も、パワーポイントで90枚、
1枚に2つ以上の写真があったりするので、実質150枚以上のものを見せて貰った。
それらすべてが、ヴェネツィアの建築物の写真と言うだけでも凄いものがある。

何百年も前に建てられたものが未だ生きている。
火事などで焼けても、なるべく元の形で建て替える。
改装するにも、歴史が分かるような変え方をする。


通してのテーマは、こんなことだが、現に、先生が借りてた部屋は、
12~13世紀に建てられたものの5F。
勿論文化財。
エレベーターなどあるはずはなく、帰る時、買い込んだ本を降ろすのにとても苦労した
と言っていたけど、毎日の上がり降りだって大変だ~。
天井の梁も穴が開いてたり傷があったり、訪れた建築家のF氏には
「これ、危ないよ~」と言われたという。

ヴェネツィアの街は、車がない。
荷物を運ぶにも、ヴァポレットと呼ばれる水上バスか歩きだ。
ちょっとした階段も多いから、自転車もダメだろう。
だから、ヴェネツィア人は働き者で、太った人はいないという。

ヴェネツィア

ヴェネツィアの玄関とも言えるサンマルコ広場は、
時々こんな風に水浸しになる。
アックアアルタacqua alta といって、高潮で広場が冠水するのだけれど、
慣れたもので、木製の渡り廊下みたいなものが用意されている。
大体お昼くらいには引くのだけれど、周囲のお店の人が、デッキブラシで、
水を掻き出しているところに遭遇したことがあった。
先生は、今回だけでなく、これまでに数え切れないくらい行ってるのに、
まだ1度しかこのアックアアルタに出会ってないという。
私は、たった3回しか行ってないのに2回経験済みだ。
 こんな苦労があっても、ヴェネツィアの人は楽しそうに見えるし、
 映画「旅情」で舞台になったカフェ・フローリアンだって、
 今も賑わっている。
 1996年に焼失したフェニーチェ劇場の再建には、
 ヴィスコンティの映画「夏の嵐」が、
 とても参考になったという。
 18世紀末の建物だったけれど、図面など参考資料は殆どなかったようだ。

終わって、4人で、近くのカフェでお喋り。
やっぱり、イタリアの話ばかり。
先生は、今年の夏は、論文書きで、珍しく何処へもいらっしゃらないという。
あ~、私は何時行けるのだろう?






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最終更新日  2007年06月18日 17時55分31秒
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