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LA STANZA CHIARA 〜キアラの覚書〜

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2007年12月18日
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2007/12/18 martedi
何度か著書がここにも登場しているし、行かなかったオフ会のことなども書いている、
私の好きな作家の1人森博嗣が、先頃、自身のブログの中で語った。

さて、約束どおり、今後のことを少し書く。いつまで小説を書くかということは、
もう5年以上もまえから決めていた。そのスケジュールにまったく変更はない。
それに向かって着実に進んでいる。今日は、作品のことだけ書いておく。
長編はあと15作を書く予定だ。

ブログは来年の12月で予定どおり終了し、以後は、近況などは発表せず、
できるかぎり表に出ないことにする。
どんどん仕事を減らし(連載をやめ、取材も受けない)、
人知れず静かに消えていきたい。
つまり、来年12月が事実上最後の挨拶になるだろう。
(要旨)

衝撃的なデビュー作品「すべてがFになる」に、私が初めて出会ったのは、2002年。
でも私は、文庫本になってから読むことが殆どだし、どうしてこの作家を知って、
どうして読む気になったのか、全く覚えがないが、実際のデビューは1996年だったようだ。

森@書棚

以来読み続け、私の本棚には、40冊近くが並んでおり、今も、
最新の文庫本「フラッタ・リンツ・ライフ」を持ち歩いている。

彼は、昨年までは、某国立大学工学部建築科の助教授で
粘塑性流体の数値解析手法
と言う何やら難しい研究に携わってきた。
いや、難しそうだけど一言で言えば、コンクリートの研究者ということになる。

とにかく筆が速いというのか、自伝的小説「水かき助教授の逡巡」によれば、
そもそも、デビューした時には、3作か4作の長編がすでに出来ていたというし、
〆切は守られないものという出版界に於いて、遅れることがないという。
そして、出来上がれば次々に注文が来る世界のようで、そうすれば次々書くわけで、
《この次々書けるというところが凄いのだけど》
他の作家の何倍もの速さで、作品が並ぶわけで、ここで筆を折ったからとて、
残る作品の数は、半端じゃない。。

そして驚くことは、この引退も、前々からの計画通りということで、ブログを見たり、
作家の動向を見守ってきた愛読者も、漠然と覚悟していたことなのだ。
次々と新作が発表されるもので、読む方も、追いかけられてるようだったので、
この引退宣言を読んで、これでやっと、落ち着いて読める、という声もあるほど。

引き際

難しいものといわれるが、なかなか周囲を納得させるものを知らない。
それに苦慮して、自死を選ぶ作家もこれまで何人もいた。
森博嗣氏の場合、すべてが、彼の作品のように、緻密に構築されたトリック
のように思えたりする。
勿論本人も、書いているように、神のみぞ・・・という部分は残る。
だだし、途中で死んだり病気になったりして書けなくなるかもしれないので、大きなことはいえない。





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最終更新日  2007年12月23日 12時15分03秒
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