LA STANZA CHIARA　〜キアラの覚書〜

２００８／０４／２８　lunedi
いよいよ成年後見の申し立てをしなくてはならないようです。

私の他に、相続人がいるわけではなく、とりあえず、今困っていることはないから、
と思っていたのですが、またまた不条理とも言える、やっかいなことが起きてきました。

そもそも、３年前、90歳をこちらに迎えた時、
有料老人ホームに入れなくてはならない状況になることを想定して、
区の相談窓口に行ったことがあるのです。
その時はまだ今のように、この制度が周知されておらず、
あまり相談に行く人もなかったようで、まして、実際申し立てをする人は、
余程、家族関係がややこしい場合とかに限られていたようです。

実際、その時の状況を話したところ、費用も、日数も掛かるし、その後の
財産管理・報告も毎年大変だし、有料老人ホームに入れる場合に必要、
というだけのことなら、それよりも、グループホームの方がイイのじゃないか、
というのです。
丁度、グループホームが次々出来てる頃だったこともあって、結局、
そのうちの１つにお世話になることになって、成年後見制度は見送りになったのでした。

その後も、特にまとまったお金が必要なこともなく、過ぎてきたのですが、
ここへ来てまた急に、これまで、私が証書と印鑑を持って行けば、何も言わずに、
支払いしてくれた債権が、今年になって、本人確認が必要といってきました。

つまり、本人であることを示す保険証などを持って、本人が窓口に来ること。
本人が来られなくて、代理人が来るのなら、委任状を持ってくること。
毎回それが面倒なら、口座に振り込むことが出来るけれど、その手続きにも委任状がいる。

さて、最近の90歳は、流石に体力が落ちてきているのか、部屋で寝ていることが多いです。
そして、ちょっとした外出の後など、熱を出したりすることもあるのです。
実際、外に出れば、感染などの危険は大きいわけで、正直、連れ出したくないのです。

そんなわけで、先ず、委任状を書いて貰えば、一番簡単だと思い、書き損じ分も含めて、
数枚の用紙を貰ってきて、この間行って、書いて貰ったのですが、これがもう、
まるっきしダメ。
お手本を書いて見せ、この通りに書いてと言っても、そもそも、字の形にならないのです。
田中一子とか、簡単な字だったら何とかなったのかも知れませんが、偏やら旁やら、
はたまた、旧字体が入っていたりする名前は、とても形になりません。
施設長さんも一緒になって、応援してくれたのですが、諦めざるをえませんでした。

委任状が書けないとなると、もう、この制度を使うしかありません。
これからまた、どんな場面で、このようなことに出くわすか分かりませんし、
ますます金融関係は厳しくなる一方でしょうから、面倒ですが、手続きしようと思います。

幸い今日、話を聞いてみると、以前よりは、費用も安くできるようになってたり、
提出書類も、簡単になってたり、家裁に赴いた時の面談次第で、特に私の場合などは、
スムーズに行くだろうとのことでした。

何分にも、同じように、申請する人がどんどん増えてきており、家裁の方が、
事務処理にそんなに時間をかけていられなくなったというのが、実状のようでした。