LA STANZA CHIARA　〜キアラの覚書〜

２００８／０５／１７　sabato
何だかんだと言いながら、毎年１回くらいは足を運んでいる、
星美学園短大の、イタリア文化講座。
今年も案内いただいていたのですが、去年のように、知ってる人が講師をする
ということもないので、放っておいたのです。
でも、数日前、ふと思い立って、今日の回だけ申し込んだのでした。

テーマは「都市の歩き方と楽しみ・・・タイプ別イタリア都市の構造と地方画派」
講師は池上英洋と仰る西洋美術史の先生です。
初めてお話を聞いたのですが、分かり易く楽しい上に、学生さんの講義のように、
きちんと要点をまとめて下さるのです。

ボローニャ大学に留学していらしたそうで、話もそのボローニャの街からです。
世界で最も古い大学のある街です。
ピアッツァpiazzaと呼ばれる広場は、イタリア都市なら何処でも見られるのですが、
このボローニャの中心Piazza Maggiore は、古代ローマそれも共和制の頃、
直接選挙をしてた時代の Forum 名残.。
エレミア街道などその頃の主要な街道の交差点にあるわけです。

街中に20本もの塔があった街で、
その中には、斜塔になって残っているものが、
あるのです。
また、教会はイタリアのあらゆる都市に、
立派なものが残っているのですが、ボローニャには、
最も古いタイプの８角形のもの、
ロマネスクのもの、ゴシックのものとが揃った
サント・ステファノ教会なんていうのも、見たいものです。

まあ、当分は行かれないと諦めていますが、そういえば、
初めてイタリアに行った時、寒い季節で、
パリのトランジットで延々待たされたあげく、夜も遅くなって、
予定のフィレンツェ空港が終わってしまい、フオリとかいう山の中に降ろされ、
バスで、フィレンツェに向かう途中、車窓からBologna の文字を見たのでした。
ああ、この街も見なくちゃと、その時思ったのですが、結局、
それから何回かのイタリア行きでも、Bologna を訪れたことはないのです。