LA STANZA CHIARA　〜キアラの覚書〜

２００８／０５／２１　mercoledi
およそ、この手の健康本の様な物を読んだことはありません。
喘息についての本は読み漁りましたが、それはまた別で。
そういえば、健康器具とかにも、かなり懐疑的な方です。

　でも、呼吸となると、ちょっと気になるのです。
　喘息がそもそも呼吸の病気ですし、
　私の好きなことが、みんな呼吸に関係しているのです。

　歌も、朗読も、お喋りも

　そしてヨーガも、勿論呼吸が大きな要素です。

この著者は、大学院時代から、「息」を研究のテーマにしており、
臍下丹田を軸とした呼吸法が、どんなに素晴らしいかを語っています。

腹式呼吸というと、単にお腹を膨らませたり、へっこませたりする呼吸法、
と思われがちですが、それこそ、臍下丹田を意識した呼吸ということなのです。
そして、呼吸は吸うことより、吐くことが大事、と言うのは、
私にも大いに心当たりのあることです。
というのも、泳いでいて、どうにも距離が伸びないどころか、25mも届かなくなった時、
インストラクターに、
「もっと吐いて！吐き方がたりない」
と言われ乍ら出来なかったのです。
そして、後に分かったのは、それも喘息の症状だったということです。

音訳の文章を読むとき、間の取り方がとても大事になります。
実はこれも、呼吸なのです。
自分の呼吸に合わせた読みをすれば、聞き手も同じ呼吸をしながら聴くわけで、
理解度が高まるというもの。

この本の中では、もっといろんな場面で、呼吸が重要な要素を持っていることが
述べられていますが、古今東西の引用も多く、却って分かり難くしてる様にも思えます。
でも、私の思っていたこととのズレはなく、納得できたことでした。