テーマ:介護・看護・喪失(5282)
カテゴリ:90歳
2008/07/29 mar.
1週間前の病院でのカンファレンスの時の、主治医の提案を受けて、 グループホームでの試験外泊になりました。 何分にも、グループホームというところは、夜間一人体制なので、 何かことあった時のために、私が泊まり込むことが条件です。 さて、午後2時に施設長と、車いすを持って迎えに行きました。 久しぶりに、病院のパジャマから私服に着替え、帽子を被ると、 急にしゃんとした感じです。 上り坂を車いす押しながら施設長のNさんが尋ねます。 「先生(90歳はグループホームでこう呼んで貰ってます)、ここどこだか分かります?」 「前に私が住んでたとこ」 ホッとします。 ホームに着くと、安堵した表情が、ありありと見えます。 入所者の仲間や、ヘルパーさん達が、大歓迎してくれます。 2年半前、同じ頃入所して、一緒にお風呂に入ったりしてた仲良しのFさんが、 「私、最初の頃、この人と一緒にお仕事してたのよ、ね~」 目もパッチリ開いて、病院のベッドの上での表情とはまるで別人です。 みんなの会話の中に入って笑ってます。 同じ館内の他の部署で働いてるヘルパーさん達も次々現れて、喜んでくれます。 夜10時過ぎになって、階下のデイサービスの若い栄養士さんまでが、 部屋を訪ねてくれました。 「先生のファンなんです。お誕生日が同じだし・・・」 夕食には、大好物のマグロの赤身を差し入れました。 薄く切って貰ったのですが、3切れ食べるのがやっと。 それでも、病院と違って、直ぐには片付けないで、テーブルにおいておくと、 自分で手を伸ばして、お箸で口に運んだりします。 お椀やお茶も、ほんの一口ですが手にとって飲みます。 どうやら、90歳の性格からして、他の人に食べるのを強制されるのがイヤ、とみました。 疲れたから横になりたいと何度か言いましたが、なだめながら、 それでもかなりな時間車いすで、みんなの中で過ごせました。 ヘルパーさん達のチームワーク、介助の仕方、90歳への声のかけ方、 すべてに、病院との違いを感じて、 戻れるものなら、ここに返したいとつくづく思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月09日 03時29分44秒
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