テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本・音楽・映画・観劇
2008/08/24 domenica
このところわりと、本が読めるようになりました。 今月に入って、星新一・東野圭吾・森博嗣そして藤沢周平の 「残日録」というタイトルを付けた日記を見た嫁の里江が、 いま少しおにぎやかなお名前でもよかったのではというと、 日残リテ昏ルルニ未ダ遠シということだという。 隠居後の悠々自適の生活を楽しみにしていたはずなのに、 どうも様子が違う。 当に、定年を迎えた現代の人に共感を得られそうな話です。 でも、そこに丁度よく相談事などが次々持ち込まれて、 清左衞門は張り切るのですが、現実には、 そういう人ばかりではないでしょう。 まあ、そういう人も、この本の中にも登場はしますけど・・・ ちまたに人気のわけはよく分かるのですが、この作家、確かに文章が凄くいいし、 話の内容も深くてすばらしい。 この三屋清左衛門はTVドラマでやってたのを見ていて面白かったので、 読んでみようかな、という気になったのでした。 ただ、舞台になってる藩が何処なのか、東北だとかある程度の見当は付くのですが、 はっきりさせておらず、作家の出身地などと照らし合わせて推測しちゃうのですが、 これがどうにもすっきりしないのです。 ついでに、江戸時代それも、まだ幕末の様子はなく、一応安定しているみたいなので、 江戸中期かなあ、とか時代も特定されてない。 話は藩内だけで広がりがないし・・・など、今ひとつ物足りないのです。 代表作のように言われ、ファンも多い「蝉しぐれ」や「たそがれ清兵衛」も、 名作に間違いないのだろうと思うものの、あえて活字で読みたいとは思わないのです。 どうも私の好みではない雰囲気を感じてしまうのです。 他に面白そうなものがあれば、勿論読んでみたいと思っていますけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月26日 10時23分14秒
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