カテゴリ:本・音楽・映画・観劇
2009/02/10 mar.
一緒に行くはずだった人が行かれなくなったからと、友人から誘ってくれて、 歌舞伎を観に行きました。 歌舞伎座もいよいよ改築ということになって、ここ当分はさよなら公演。 チケットも手に入りにくくなっているとか聞いてます。 今の建物は、関東大震災後の1925年新築されたものの、1945年5月東京大空襲に遭い、 大屋根が落ち、内部を焼失。 ようやく1951年に、吉田五十八設計で再建されたものです。 2002年年には、国の登録有形文化財になっているものの、何とも内部の使い勝手が・・・ 勿論客にとってなのですが、エレベーターもエスカレータもなく、 天井桟敷の一幕見など、この年になると無理です。 座席も狭いのに、映画などより遙かに長い時間座って無くてはならないのです。 こんなこと考えると、建て替えやむなしと思うのですが、 桃山様式といわれる破風屋根の乗った外観は棄てがたいと思う人も多いと思います。 先日公開された案は、確かにがっかりしましたが、何処かの誰かさんが、 「オペラ座みたいにしろ」 とか言っているようですが、何処のオペラ座をイメージしているのやら、 イヤイヤそれより、なんでオペラ座なの~ 開演前の劇場入り口は流石に混雑が酷く、待ち合わせた友人に会えるのかしら? 電話した方がいいかしら?と思っているところで無事出会えました。 客のリクエストでの上演も有りとかのさよなら公演ですが、今月は、 「こいつぁ~春から縁起がいいわえ」の三人吉三と、 勧進帳はお馴染み。 吉右衛門さんの弁慶は勿論期待通りでしたが、 初めて見る蘭平物狂が、めちゃめちゃ楽しい舞台でした。 義太夫狂言ならではの2重3重に入り組んだ物語。 最後の大捕物は赤いパッチの捕り手が20人以上も現れ、一斉にトンボ切りまくり、 屋根から飛び降り、青竹で作った梯子を振り回しての大立ち回り。 花道に出てまで、奴の大衣装を着けた蘭平役の三津五郎さんがその梯子によじ登り、 梯子で担ぎ上げられられたりと、会場からは沸き上がるような歓声と拍手の連続です。 約一時間半のドラマ。 毎日これを演じる役者さん達、今更ながら半端じゃありません。 蘭ペイの子ども役で大奮闘の橋之助・三田寛子夫妻の次男のように、 小さい頃からの修行と経験が無くては、とてもこうまで出来るわけはなく、 他の芸能とは決定的に違うと,毎度のことながら思わせられます。 4列九番、花道七三極近で見ることが出来たのは、 こいつぁ~春から縁起がいいわえ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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