テーマ:本のある暮らし(3284)
カテゴリ:本・音楽・映画・観劇
2009/03/15 domenica
またまた、出がけに読みかけの本を持たずに出てしまい、 たまたま、図書館に用があったので、持ち歩きやすくて面白そうな・・・ と探して、そうそう、この人の初期の作品を、 と棚から取り出したのでした。 実を言うと、この作家の作品は、 お鳥見女房のシリーズ以外では初めてです。 吉川英治文学新人賞を貰った作品だそうですが、正直なところ、初期の作品というのは、 未熟なところが見えて、興を削ぐものがあったりするのですが、 「其の一日」というタイトルで括られたこの中の4編は、 ある人それぞれの運命の一日、生涯で一番長く感じられた日に焦点をあてた物語です。 一つ一つの話しが結構濃密なのに、新人らしからぬ其の目の付け所というか、 括りどころが難い。 向田邦子のドラマの小説化を手がけていたという前歴に頷かされる作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月17日 19時35分09秒
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