どもども、キアーレ。

久々の日記です。

先週木曜日から

息子は４連休でございました。

木曜日は祝日だったけど

金曜日は便乗でお休み・・・。



はあ、今週の木曜日、９日から

夏休みだよー。３ヶ月も。

なのに、その前に４連休って・・・・

休まなくていいって・・・・・。


で、たまにはちょっと遠出でも

してみようかと

４連休のうちの

たった、1日。昨日の日曜日だけ

出かけてみました。

（この程度なのがキアーレ一家。普通、めいっぱい旅行するだろ）


で、「ユネスコ世界遺産」を見にいっちゃったよーーーー。

この「世界遺産」という言葉に

とっても弱い、うちのダン。

「世界遺産」といわれたからにゃ

見ておかないと、いかんだろ。ということで

我が家のあるミラノから車で２時間ほどの

「ナクアネ岩壁彫刻国立公園」という、舌を噛みそうな

公園へ行ってまいりました。

北イタリアにある、６大湖の中の

「イゼオ湖」のそば。


で、「世界遺産」っていうくらいだからさ、

すっごい、公園を想像したのよ。

すっごい、人だかり・・・・。観光地。

そしたら・・・・・。

普通の山だったのだ。

あははは。ほんと、普通の山。

昔、子供のころ走り回ったような、山よ。

で、人いないのよ。私たちだけ。

入り口もなきゃ、出口もないような

出入り自由な山。

入場料を払う場所もみつからず・・・。

で、かろうじて見つけた、コース案内の看板。



１周、だいたい１時間くらいかなあ。

この看板だけを頼りに、ひたすら山を登る。

ハイキングのようなものだけど、道もあってないような感じ。

解説してくれる人だって、いないわよ。とにかく

自分の勘を頼りに、山を登るのだ。


で、山の中腹に、いきなりこのような小屋が・・・。



で、そもそも、

何が「世界遺産」か、っていうと、

山の中腹に、突然出てくる

岩壁（といっても、岩の地面）

に、旧石器時代の生活習慣が

描かれているというのだ。

しかし、何年ころに書かれたものなのかは不明。

紀元前16世紀までには、書かれているものらしい。

それ以降は、このような「絵を描いて残す」習慣が途絶えたそうだ。

なので、とにかく古いということは確か。

紀元前8000年の生活習慣の絵、らしいのだ！

で、さっきの写真にあった「高床式住居」の復元は

この絵を参考に作られたものだった。



見えるかなあ・・・。

家の絵が描かれてるの。

で、それぞれの岩壁が出ているところに

解説盤があって、「このような絵がかかれています。探してみましょう」と

なっている。



これさ、昔流行った「ウォーリーを探せ！」みたいなのよ。

で、ちゃんと解説盤があるにもかかわらず

この、岩壁に自由に触れるし、その上を歩いてもいいの。

「えーーーーー世界遺産でしょ。歩いたら消えちゃうって・・」

って思うものの、近くまでいかなきゃよくわからないし

別に、塀や囲いがあるわけでもない。

もう、ガンガンその上を歩いてしまった、キアーレ一家。

で、「あった、あった」と家族で大騒ぎ。



こんな、人の姿を見つけたら、感動なわけよ。

なんか、パレオの絵柄のようだわ。

狩りをしている姿や、戦いをしている姿。

とても、リアルで可愛らしくで、思わず頬ずりしてしまいたくなる。



これが、イタリアなんだろうなあ・・・・。

世界遺産を肌で感じる。

決して出し惜しみしない。

すばらしい。

よいではないか。

入場料すら取っていないから

設備も整えられないのかもしれない。

でも、ゆっくりゆっくり、何年もかけて

この「世界遺産」を

守り続けてゆくのだろう。

注：日本で出版されている、ある観光ガイドブックによると
　　「入場料を払う」とある。たまたま日曜日で
　　キアーレたちは、管理事務所をみつけられなかったのかもしれないので
　　付け加えておきます。