テーマ:今日の一言(1628)
カテゴリ:ヘンだよ、イタリア人!
今朝、学校へ息子を送ったあと
先日遊びに来たお友達のお母さんとカフェすることになった。 「私、急いで朝ごはん食べたいんだけど付き合ってくれない?」 「ええ、もちろん」 と、すぐ横のカフェへ向かう。 イタリアでは、誘った人がおごるという暗黙のルールがある。 カフェの場合だけどね。食事はワリカンが普通かな。 そして、おごられたら次はおごり返すのだ。 日本のレジの前で繰り広げられる 「コレ受け取って。」「いや、いいです奥さん、私払います。」という光景は ありえない。 急いで食べる理由というのは 車を2重駐車しているからなんだという。 朝、通学時には 学校の前にたくさんの車が止まる。 子供を送ってきた親の車がいっぱい。 路上駐車は当然のイタリアだが 2重駐車ももちろん、当然のイタリア。 (もう日本でもこの話は有名かな。) で、2重駐車している車は 「すぐそばにいます。すぐ戻ります」という意味あいになる。 内側で路上駐車している車が、出やすい位置に留められれば 問題ないのだが、出られなくなった場合には 内側の車の運転手がクラクションを鳴らし続けて 「困っているぞーーー早くもどれーーー」と 合図して、事なきを得る。しかし、このクラクションは普通ではない。 ずーーーっと、鳴らし続けるので、かなり近所迷惑。 しかし、戻ってきた2重駐車の車の運転手は 別に対して悪いと思っている様子も見せず、 「今どかすよー」と、笑ってやり過ごす。 「やれやれ」くらいで、済ますのだ。図太い神経が必要なのだ。 で、朝ごはん&カフェタイム。 彼女は、家で子供には朝ごはんを食べさせるのだが 自分は出かける支度に追われたと行って(いつも化粧ばっちりなマンマ) カフェで、菓子パンとカプチーノという朝ごはんをする。 これも、一般的なイタリア人の朝ごはん。意外と量が少ないよね。 「日本人は、毎朝白いご飯と味噌汁とお魚なんでしょ。すごいよね」って 感心していた。いや、そこまでしてませんけど、私・・。 菓子パンは、クロワッサンだったり、マフィンだったり。 朝から甘いものを食べるのは、絶対らしい。 そして、10~11時ごろにまたカフェで休憩&おやつをする。 で、私はエスプレッソをご馳走になりながら 彼女の話に耳を傾けた。 「ねえ、離婚って日本では大変なことでしょ?」 (えっ、いきなりへビィ。) 「いえ、宗教上の問題は少ないので、決めてしまえば大変なことではないです。」 彼女は日本人のことをすっごく勤勉で実直でおとなしい人たちだと思っているので びっくりしていた(笑)。法律も厳しいのだろうと想像し、 日本での離婚はありえないことだと思っていたらしい。 「日本よりも、イタリアは宗教上の問題があって、離婚は大変だと聞いていますが」 と聞いてみた。 すると、彼女の説明を私が理解していれば、だが 表面上は難しいそうに見えるけれど 実際には、離婚している人は多いという。 一度結婚式を挙げた教会で、二度目を挙げることはできないが 数年立てば、再婚(籍を入れる)も可能だし それを待たずに、内縁の夫妻というカタチで、同棲をするのだという。 また、この夏のバカンスが終わった時期に、離婚希望者が増えるというのだ。 普段は、お互い仕事をしていて、夜くらいしか一緒に過ごさない相手と バカンス中にずーーーっと一緒に3食共にしながら過ごしてしまったため みたくないものまで見てしまって、喧嘩になるらしい。 どうやら彼女、旦那さんと最近喧嘩続きらしい。それも子供の教育問題で。 「すべてを私に押し付けて、何もしてくれないのよ。」と・・・。 (どこの世界も同じよね) 大きい息子(中学生)が、学校と合わず夏の間に 転校させたのはいいが、毎朝吐いてしまって学校にいけないんだという。 それについて、旦那さんが真剣に取り合ってくれないらしいのだ。 夕べは心配で、一睡もできなかったと言う。 こちらでは、子供が学校と合わないと判断すると 転校させるのは、普通である。 小学校の場合でいうと、1年生から5年生まで クラス替えはない。そして、先生もずーーーっと一緒。 なので、一度「合わない」と判断をすると 学校を変えるしかないのだ。 先生と合わない、とか、学校の教育方針と合わない、とか、友達と合わないとか、理由は様々。 いろんな学校を下調べして決める。熱心な親が多いのだ。 で、話をカフェの場に戻すと 私は、言いたいことがイタリア語で上手く言えない分、返す言葉が少ないため、 なんでも「うんうん」と聞いてしまう。ずーーーっと 「そうよね、わかるわ」と聞き続けてしまう。 イタリア人は常に自分が話していないと気がすまない。 井戸端会議でも、2、3人が一緒にしゃべるのは、ザラ。 耳が2つでは、足りないのだ。 (2つの耳があっても、2つのことを一度には聞けないし・・・) よくコレで会話が成り立っているなあ、と感心する。 きっと半分も相手の話は聞いてないんじゃないかと思う。 なのでイタリアでは珍しい、黙って聞き続ける私を見て、 これはしめた、と彼女は「ちょっと聞いて、だからね、こう思うわけ。」と ペラペラなんでもかんでも話し始めた。ストレス溜まっているのね。 もう、マシンガン。 結局急いで食べるはずの朝ごはんも、ゆっくりになっていた。 ずーーーっとカウンターでの立ち話で、過ごした朝の井戸端会議。 車も問題なくずっと2重駐車できてたしね。あはは。 こういう朝の時間って、世界共通なんだなあ、と 日本の友達と話をしているように思えて少し笑ってしまった。 彼女も、話し続けたことで、少しは発散できたかなあ。 気の利いたこと言える様になりたいなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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