テーマ:今日の一言(1628)
カテゴリ:ヘンだよ、イタリア人!
昨日、地下鉄に乗っていたわたし。
乗車率120%くらいの車内。 席は全部うまっていて 立っている人もちらほら。 前もって乗っていた私は 座っていたのだが、 ある駅から 老婆が乗り込んできて 近くに立っていた。 何気なく、席を譲った私だが その老婆は 「いいの。あなたは座ってて」とささやく。 「は???」 「あなたの前にほら、若い子達が座っているでしょ。 あの子達に譲ってもらうから、気にしないで」 と、その老婆は、若者たち(高校生男子3人組。楽しそうに歓談中)の 前に立ちはだかり、1分待った。 しかし、若者たちは楽しい会話に夢中で 老婆を気にすることもなかった。 すると、その老婆 「そこの若者たち、私のような老婆が立っているのです。 席を譲ってくれないかしら? 私をあなたたちの<祖母>と思えば、理解できるでしょ」 と強く言い、若者の一人は立ち上がり、席を譲った。 若者はバツが悪そうにしていた。 しかし、文句は言わない。 日本だったら文句を言ったりする若者もいそうだが その後も苦笑いしながらも、おしゃべりを続けていた。 その後老婆は、無事に席を確保し 「子供の教育をちゃんとしていかなくちゃね、私たちが」 と周りの大人と話していた。満足げだった。 それを一部始終見ていた私。 うーーーーーん、正しいとは思う。 でもね、でもね、何かなんとなーーーく腑に落ちないんだなあ。 なんだろう。 「自分はああいう老婆にはなりたくない」って ちょっと思ったのも事実。 どうしてだろう。 だって、その老婆はもちろん当たり前のことを言ったわけだし 今後、その若者たちも、席を譲るという行為を 続けられるかもしれない。ならばそれでいいのではないか。 うーーーん・・・・・・・・・・・ たぶん、私はその老婆が一言も 「ありがとう」と言わなかったことが気になっているよう。 最後に彼女が「ありがとうね、わかってくれて」と言ったら その若者ももう少し気持ちよく、一部始終を終わらせられたかもしれない。 しかし、なんとなく、彼らがマナーの悪い若者のままで終わってしまったような気がする。 その不消化な気分から何を学ぼうかと思い 息子に話をした。息子はふーーーん、と無関心。 で、一言 「おばあさんがココまでいわなくても言いように あなたは席を進んで勧められるようになってね」 決してその若者達は、何も悪意はなかっただろうし 本当に気が付かなかっただけなんだろうけどなあ・・・・・ でもやっぱり、この老婆が正しいのかなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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